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オージオグラム(聴力検査表)の見方を説明します

" 突発性難聴, 坂口友亮 "

2017年12月12日

坂口です。

 

坂口友亮

 

難聴で耳鼻科を受診すると、聴力検査を行います。その結果はオージオグラム(聴力検査表)という図で見ることができます。

 

「病院で説明されたけど、よくわからない」という方のために、この記事ではオージオグラムの見方を説明します。

 

もしお手元にオージオグラムがありましたら、ご用意して読み進めて下さい。

 

オージオグラムとは

オージオグラムとは、オージオメーター(聴力を測定する機械)で測定した聴力を記録した図のことです。

 

こちらは実際に当院で治療を受けられた方のオージオグラムです。左が発症直後、右が治療後(発症21日目)です。治療の経過はこちらをご覧ください。

 

オージオグラム

見やすいように、作り直してみました。

 

オージオグラム_作り直し

 

まずは記号の説明から始めます。

 

〇 × [ ] ↓ この記号の意味は?

 

 

気導聴力とは、いわゆる普通の聴力のことです。〇が右耳、×が左耳です。×のように色がついている場合もあります。音=空気の振動なので、導聴力と呼びます。検査ではヘッドホンをつけて測定します。

 

骨導聴力とは、空気を介さず骨に振動を与えて測る聴力のことです。[ が右耳、]が左耳です。検査では、耳の後ろの骨(乳様突起)にブルブル震える機械をつけて測定します。

 

音が聞こえるまでには、

 

空気の振動→鼓膜の振動→耳小骨の振動→聴神経→脳

 

このようなルートをたどります。骨導聴力は、鼓膜の振動をはぶくことで音が伝わる経路のどこに問題があるのか?を特定するために測定します。

 

スケールアウトとは、測定不能を意味します。聴力を測定する機械(オージオメーター)で出せる最大の音量でも聞こえなかった時は〇、×、[、]の横にを書き入れます。

 

先ほどの図では「機械で出せるのは125Hz・70dBが最大だけど、聞こえなかった」「250Hz・90dBが最大だけど、聞こえなかった」ことを意味します。

 

音の大きさ・音の高さと生活音の関係

次に、音の大きさと高さです。

 

縦軸が音の大きさ(dB:デシベル)横軸が音の高低(Hz:ヘルツ)を表しています。と言われても「70dB・125Hzがどんな音か?」なんてわかりませんよね。

 

そこで、日常生活で聞こえる音がどれくらいの大きさ・高さなのか?が一目でわかるイラストを作成しました。

 

 

例えば、日常会話の音域は30dB~60dB・500Hz~2000Hzくらいです。

 

ですので500Hz~2000Hzの聴力は生活の質にダイレクトに影響します。

 

〇(✕)を結んだ線より上の音は聞こえない

それぞれの〇(✕)を結んだ線より上の音は聞こえません。

 

オージオグラムで〇(✕)がついている位置は、ヘッドホンから流れてくる音が聞こえはじめる音の大きさなのです。

 

先ほどの図を元に、気導聴力を聞こえる音域(緑)、聞こえない音域(赤)に色分けしてみました。なお日常生活で骨導聴力を直接体験することはほぼありません。骨伝導スピーカーを使う時くらいでしょうか。

 

平均聴力レベルの見方と難聴の重症度

最後に、図の下にある「平均聴力レベル」と書かれた表の見方です。

 

 

「3分法」「4分法」「6分法」とありますが、4分法の数値を参考にするのが一般的です。

 

ここからは平均聴力レベルの算出方法について説明します。

 

平均聴力レベルの算出方法

3分法

平均聴力レベル(dB)=(500Hz+1000Hz+2000Hz)÷3

 

日常会話で主に使われる500Hz~2000Hzの聴力を重視した方法です。

4分法

平均聴力レベル(dB)=(500Hz+1000Hz×2+2000Hz)÷4

 

日常会話で使われる500Hz~2000Hzの中でも、1000Hzの聴力を特に重視した方法です。

 

他にも、

 

平均聴力レベル(dB)=(500Hz+1000Hz+2000Hz+4000Hz)÷4

 

こちらで計算される場合もあります。世界的にはこちらの方が一般的のようです。

英語の発音は日本語に比べて高い音が多いため、4000Hzの聴力も重視する傾向にあるのでしょう。

6分法

平均聴力レベル(dB)=(500Hz+1000Hz×2+2000Hz×2+4000Hz)÷4

 

500Hz~4000Hzの中でも、特に1000Hzと2000Hzを重視した方法です。

 

難聴の重症度

難聴の重症度は、4分法の数値を参考にします。

 

25dB~40dB:軽度難聴

小さな声や騒音下での会話の聞き間違いや聞き取り困難を自覚する。会議などでの聞き取り改善目的では、補聴器の適応となることもある。

 

40dB~70dB:中等度難聴

普通の大きさの声の会話の利き間違いや聞き取り困難を自覚する。補聴器の良い適応となる。

 

70dB~90dB:高度難聴

非常に大きい声か補聴器を用いないと会話が聞こえない。しかし、聞こえても聞き取りには限界がある。

 

 90dB~:重度難聴

補聴器でも聞き取れないことが多い。人工内耳の装用が考慮される。

 

(日本聴覚医学会難聴対策委員会の報告より引用)

 

これ以外にも、重症度の基準はいくつかあります。厳密に考えるよりは「生活にどれくらい支障があるか」という自分の感覚を優先しても良いでしょう。

 

オージオグラムは無料でもらうことができる

「病院で聴力を測ったけど、オージオグラムは手元にない」という方へ。

 

聴力検査をしたらオージオグラムがもらえるはずです。もし、もらえない時は「自分の耳の状態を把握しておきたいので、オージオグラムのコピーをもらえますか?」と言ってみましょう。

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス(鍼灸師)

本物の鍼を追究するために大阪からやってきました。

患者さんに「鍼って本当に効くんですね」と言ってもらえた時に、鍼灸師としてのやりがいを感じます。

 

好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」 趣味はサウナ。

 

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カテゴリー: 突発性難聴, 坂口友亮.
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