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肩こりの原因

原因は複合的

多くの方が悩む肩こり。なかなか治らない肩こりは原因が一つではないからです。肩こりとは、頚、鎖骨、そして肩甲骨を中心とする複合症状です。関わる筋肉がとても多く、本来は一括りに「肩こり」で表現するには無理があると考えています。

 

肩こりに悩む人が絶えないのは、肩こりがそもそもが複雑な症状だからです。重い症状ではないかもしれませんが、肩こりは複雑で治療が難しい症状なのです。

 

治りにくさ=重さ×複雑

 

肩こりを解消させる鍵は、複雑さにどのように処理するかにあると考えています。このプロセスは複雑にからんだ紐をほどくのによく似ています。絡んでだんごになった部分だけを見ていては絡みが解けないように、肩こりも凝り固まった部分だけを見ていては解決できません。

 

つまり、凝り固まった部分をいくら揉んでも、症状は改善しません。期待できるのは一時的な局所効果です。ハリを使う場合も同じです。凝り固まった部分にハリをしてもラクに感じるのは一定時間です。原因が取り除かれない限り、再び肩こり症状が浮上してきます。

肩こりを解く鍵は「動き」

カポスは、肩こりを解くために動きに着目しました。その中心となるのが肩甲骨です。肩甲骨の役割を正しく理解することが肩こり解決の第一歩となります。肩こりに悩む方は例外なく肩甲骨に可動域制限があります。自覚のあるなしに関わらず、肩甲骨に動きづらい状態となっています。その方向は人それぞれで、その方向が肩こりの性質を決めています。

 

肩甲骨のイラスト

肩甲骨には実にさまざまな筋肉が関わっています。そのどれか一つに過緊張が生じても、肩こりを感じる可能性があります。肩甲骨に関わる筋肉はその周辺だけにあるわけではありません。前側(胸側)はもちろんのこと、背中、腕、腰など広範囲に及んでいます。このように考えると、肩こりは肩の問題ではないことがわかります。

 

古武術の視点から言うと、肩甲骨は頚の動きをサポートしています。肩甲骨が動かなくなると頚の動きを補助できなくなるため、項(うなじ)の筋肉がこわばってきます。項をいくら揉みほぐしても、肩甲骨の動きに問題が残っている限り、強ばりが完全に取れることはありません。

 

こうした考え方はむち打ち症の治療をする際にも極めて重要です。頚が痛いからと言って頚ばかり診ていると重要な関連性を見逃してしまいます。

 

ここでは最も重要な肩甲骨を解説しましたが、胸椎、鎖骨の動きも重要です。それぞれの骨は連動して動いています。骨を動かすための筋肉も連動して動いています。連動が意味するのは、どこか一つでも動きが悪くなると全体に波及する可能性です。連動の法則を上手に活用するのがカポス流です。

肩こりは「凝り感」

女性の肩こり肩こりは筋肉の連動だけでは説明できません。肩こりは「凝り感」という感覚異常という側面があるからです。コリ感の強さと筋肉の硬さは必ずしも一致しません。押してみると柔らかいのにコリ感が強かったり、硬いのにコリ感がなかったりは珍しいことではありません。

 

患者さんが辛いと感じる位置と術者が触れて硬いと感じる位置が同じであるとは限らないのです。ですから、患者さんの声に丁寧に耳を傾けることが大切です。患者さんの訴える位置に作用が及ばなければ、筋肉が柔らかくなっても患者さんは改善したと感じません。

 

別の問題もあります。患者さんはコリのある位置を正確に認識しているとは限りません。ですから、患者さんを100%信じることもできないわけです。そんな時に役立つのが動作分析です。筋肉は必ず何かしらの動きに関与していますから、動きをチェックすると位置を絞り込むことができます。

肩こりと内臓の調子

内臓のイラスト

肩こりの位置によって、内臓の調子を判断することもできます。たとえば、鎖骨の上が硬い人は肺の調子を疑います。他にも、胃や子宮の調子が顕著に出る部分があります。ですから、内臓の調子を整えることも肩こり治療で重要です。

 

時には、動きを整えることより内臓のケアを最優先することがあります。ツボは内臓に作用しますから、ツボの特性を上手に利用すると、内臓の調子を整えることができます。

 

肩こりは、内臓は内臓の調子を計るバロメーターと言うこともできます。日頃から肩こりの状態をチェックし、こまめにケアすることで大きな病気の予防となります。

肩こりが頭痛や耳鳴りを引き起こす

耳の解剖図肩こりは我慢していれば済む問題ではありません。肩こりが引き起こしていると考えられるものとして、頭痛、耳鳴り、突発性難聴、顎関節症が代表的です。肩こりが顎(あご)の関節を狂わせることが原因です。顎関節は耳のすぐ近くにありますから、耳の機能の影響を与えます。めまいや偏頭痛に苦しむ肩も顎関節に異常が見られることが多いです。

肩こりで使うツボ

お一人お一人の原因に合わせて、主に次のゾーンにあるツボを用いて治療を行います。肩のコリに直接ハリをするのではなく、コリの原因となる部分を調整します。このようなツボの使い方をすると肩こりを根本から解決することができます。

 

カポス_頭痛・肩こりで使うツボゾーン

 

 

★関連情報:肩こりの原因が猫背だと思っている方へ

 

肩こりの症例集(品川カポス)

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