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病院の「検査は異常なし」は、何が「異常なし」か説明します

" 坂口友亮, 頭痛 "

2017年8月14日

坂口です。

坂口友亮

 

鍼灸院には「病院で検査したけど、異常が見つからなかった」という患者さんがよく来られます。

 

頭痛で来院されたKさんも “後ろから殴られたような後頭部の痛み” で救急病院にかけこみ、MRIとCTで精査するも異常は見つからなかったとのこと。

 

処方された痛み止め(座薬)もだんだん効かなくなり、不安を感じて当院に来院されました。

 

問診でお話をおうかがいしたところ、次の2点が明らかになりました。

 

・職業はバスの運転手。普段から長時間座って仕事をしている

 

・頭痛が発症する直前、パチンコに行っていた

 

 

座りっぱなしによる臀部の負担が、後頭部の痛みを引き起こしているのでは?と考え施術を開始。

 

初回で薬の効きが良くなり、2回目で頭痛が消失、3回目に予防を行って治療終了となりました。

 

臀部の疲労が「後ろから殴られたような」後頭部の激痛を引き起こしていた症例

 

なぜ検査で異常が見つからないのか

仮に、あなたが頭痛で困っているとします。病院で検査を受けると「異常なし」と結果が出ました。ただ、それは「身体のどこにも異常がない」という意味ではありません。

 

どういうことでしょうか。

 

「検査」の意味を辞書で調べると、

 

ある基準をもとに、異状の有無、適不適などを調べること。

 

(デジタル大辞泉)

 

とあります。

 

検査では基準を設定し、その基準に当てはめて異状の有無を調べます。

逆に言うと、基準にないものは見ることができません。

 

例えば、同じ人の身体でも「ものさし」「はかり」「虫めがね」では見えるものが違います。

 

ものさしの基準は「長さ」です。ものさしを使うと「物の長さ」がわかります。

はかりの基準は「重さ」です。「物の重さ」がわかります。

 

虫めがねは、基準と言うよりも「フィルター」でしょうか。肉眼では見えないものも、虫めがねを使えば見ることができます。

 

ものさし_はかり_虫めがね

 

 

 

血液検査なども虫めがねと同様に、そのままでは見えないものを、フィルターを通すことで観察できるようにする狙いがあります。

 

また一口に「画像診断」と言っても、MRIとCTでは見えるものが異なります。撮影の原理(基準)が違うからです。

 

 撮影の原理 撮影に適した部位 診断に適した脳の病変
MRI  磁気と電波 水分の多い組織 (内臓・血管)  脳梗塞・脳腫瘍
CT  放射線(X線) 水分の少ない組織(骨・肺)  脳出血・脳挫傷

 

それぞれの検査方法ごとに得意分野があるからこそ、様々な検査方法が発達しました。

 

「これさえあれば大丈夫」という万能の検査方法は、今もありません。

医師が診断を下す際も、診察と検査の情報を総合的に判断しています。

 

つまり検査の結果が「異常なし」だった場合、3つの意味があります。

 

・設定した基準の範囲では、異常がない

 

・原因がわからない

 

・重篤な病気である可能性が低い

 

検査の精度の問題はありますが、病院で一通りの検査を行い「異常なし」と出た場合、ひとまず生命の危険は低いと判断できるでしょう。

 

検査に現れない辛さのために、鍼灸ができること

病院で「異常なし」と出れば、取り急ぎ命にかかわることはない。だからと言って症状が軽いとは限りません。

 

冒頭で紹介した患者さんも、後頭部に「後ろから殴られたような激痛」を感じていました。

「異常なし」と言われて安心できるレベルではありません。

 

ある意味、「異常なし」は死刑宣告のようなものです。異常が見つからなければ手の打ちようがありません。

辛さは確かにあるのに、それを解消する手段がない。いつ治るかもわからない。

場合によっては「気のせいじゃないですか」と言われる。冷静でいられる人はいないでしょう。

 

では、病院で「異常なし」と言われた頭痛に鍼灸は何ができるのでしょうか。

 

安易に「大丈夫ですよ」と言うことはできません。西洋医学で難しい頭痛は、鍼灸でも難しいケースが多いからです。

 

しかし、鍼灸師だからこそ出来ることがあります。

 

それは、頭痛を引き起こす頚・肩のコリを的確に見つけ出すことです。

 

触診1

 

鍼灸師は、筋肉の過剰な緊張を見つけ出す技術に長けています。MRIでも筋肉の断面図を見れますが、頭痛を引き起こす筋肉の異常な硬さを見つけることはできません。

 

触診2

 

患者さんの肩や頚に触れて、頭痛を引き起こす筋肉の過剰な緊張を見つけ出す。そして、緊張を緩めるポイント(=ツボ)に鍼をする。緩めるポイントの多くは、患部から離れたところにあります。

 

また頭痛が発症したきっかけや症状の経過、頭痛の前兆も施術のヒントになることが多くあります。

 

触診と問診を行い、頭痛の原因を絞り込んでいく。「触診と問診」は頭痛に適した検査方法と言えます。

 

将来、技術が発達し “どんな頭痛も診断できる″ 検査方法が開発されれば鍼灸師は必要なくなるか、鍼灸師も検査の結果を元に鍼をする。そんな時代がくるかもしれません。

 

しかし現時点で安全性と効率を考慮すると、頭痛の検査として最も適しているのが「触診と問診」です。

 

適切な触診と問診により、改善する頭痛は少なくありません。

 

頭痛の症例集(品川の鍼灸院)

 

後頭神経痛_症例_バナー

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス(鍼灸師)

本物の鍼を追究するために大阪からやってきました。

患者さんに「鍼って本当に効くんですね」と言ってもらえた時に、鍼灸師としてのやりがいを感じます。

 

好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」 趣味はサウナ。

 

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活法研究会 講師候補
カテゴリー: 坂口友亮, 頭痛.
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