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薬が効かない頭痛(後頭神経痛)に鍼灸をおすすめできる理由

" 坂口友亮, 後頭神経痛, 頭痛 "

2017年7月1日

後頭部を抱える女性

 

坂口です。

 

坂口友亮

 

「後頭部が痛くて、市販の薬や病院で処方される薬を飲んでも痛みが治まらない」という問い合わせを受けることがよくあります。

 

以前も「ロキソニンとマクサルトを飲んだが、後頭部の痛みが治まらない」という患者さんがいました。

問診で話を聞いていくと、トロンボーンの演奏をしているとのこと。

 

トロンボーン

 

トロンボーンを支えている肘の負担が後頭部の痛みを引き起こしているのでは?と考え施術を行ったところ、3回の施術で症状がなくなりました。

 

病院での診断は「偏頭痛」でしたが、痛みの場所や薬が効かないことを考慮すると、後頭神経痛ではないかと考えられます。

 

トロンボーンを支える肘の負担が後頭部の痛みを引き起こしていた症例

 

後頭神経痛に特効薬はあるのか

Googleで「薬 効かない 頭痛」で検索すると、3番目に後頭神経痛に関するページが出てきます。(2017.6.30現在)

 

なぜ後頭神経痛には薬が効かないのでしょうか。

 

この疑問を解決するために、押さえておくべき薬の特徴が2つあります。

 

・それぞれの薬には得意分野がある

 

・得意分野から外れた症状には効果がない

 

 

つまり、薬の得意分野から外れている頭痛=後頭神経痛なのです。

 

頭痛薬ごとの得意分野は大きく4つに分けられます。

 

・炎症を抑える

・血管を収縮させる

・神経の興奮を抑える

・筋肉を弛緩させる

 

順番に見ていきましょう。

 

炎症を抑える薬

アスピリン・イブプロフェン・ボルタレンなど

(市販薬としてバファリン・ロキソニン・ノーシンなど)

 

薬の効果:炎症の抑制

 

組織の炎症によって頭痛が起きているケースでは、炎症を抑えてくれるタイプの薬が効果を発揮します。

主に消炎鎮痛剤と呼ばれる薬がこれに当たります。

 

炎症が起きると発痛物質が生み出されます。ですので、

 

・そもそも発痛物質を作らせない

・発痛物質が痛みの受容器にくっつき、痛みの感覚をブロックする

 

これらの方法により、炎症に対してアプローチします。

 

しかし痛みのある局所に炎症がないケースでは、消炎鎮痛剤の効果が期待できません。

 

神経の興奮を抑える薬

テグレトール(抗てんかん薬)・トリプタノール(抗うつ薬)・デパス(抗不安薬)など

 

薬の効果:神経の興奮を抑える・痛みを感じにくくする・脳の興奮を抑える

 

脳や神経の過剰な興奮が頭痛を引き起こしている場合は、抗てんかん薬や抗うつ薬といった神経に作用する薬が効果を発揮します。

 

神経にアプローチして頭痛を和らげる方法はいくつかありますが、いずれも「痛みを感じにくくする」ことを目的としています。

 

後頭神経痛は「後頭神経の過剰な興奮が痛みを引き起こしている」という説があるので、このような薬が処方され、効果を発揮する場合があるようです。

 

ですが基本的に薬の作用は全身に影響を及ぼすので、後頭神経痛に対して特に効果があるという医学データは今のところありません。

 

血管を収縮させる薬

マクサルト・ゾーミック・レルパックス・イミグランなど

 

薬の効果:拡張した血管の収縮・血管の炎症の抑制

 

ズキンズキンと脈打つように痛む偏頭痛に対して処方されることが多い薬です。

「トリプタン製剤」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

トリプタン製剤は、血管を収縮させる作用があります。

 

一口にトリプタン製剤と言ってもいくつもの種類があります。

あるトリプタン製剤が効かなくても、別のトリプタン製剤なら効果がある、というケースも多いようです。

 

当然、血管の拡張が頭痛に関係していなければ効果は望めません。

 

筋肉を弛緩させる薬

ミオナール・テルネリン・リンラキサー・ダントリウムなど

 

薬の効果:筋肉を弛緩させる

 

ギューッと締めつけるように痛む緊張型頭痛に対して使われることが多い薬です。

 

頚や肩、頭の筋肉が緊張している場合、筋肉を弛緩させる薬が効果的です。

 

ただし筋肉を弛緩させる効果は全身に及ぶので、だるさや脱力感などの副作用が出ることもあります。

 

鍼灸の得意分野は「ピンポイントのアプローチ」

どの薬にも得意分野があり、そこに当てはまる症状には効果を発揮しますが、それ以外の症状では効果を望めません。

 

では、私たち鍼灸師は薬の効かない後頭神経痛に対して何ができるのでしょうか。

 

薬と同じように、鍼灸にも得意分野があります。

 

それは「原因にピンポイントでアプローチできる」ことです。

 

 

 

筋緊張のグラフ

 

 

 

 

筋緊張のグラフ_薬

 

 

 

 

筋緊張のグラフ_鍼

 

後頭神経痛「後頭部の筋肉の過剰な緊張により、後頭神経が過敏になった状態」です。

 

後頭部の筋肉の緊張を和らげれば、後頭神経も過敏な状態から解放され、痛みは治まります。

 

薬にも筋肉を緩める効果がありますが、後頭部だけに効かせることはできません。

薬の効果は全身に及びます。後頭部を十分に緩めようとすれば必要のないところまで緩み、だるさや脱力感が生じます。

 

鍼灸なら効果を原因に集中させ、薬の効かない後頭神経痛に対処することができます。

 

神経痛を引き起こしている後頭部のコリ(筋緊張)だけを緩めることができれば、全身のだるさや脱力感は生じません。

 

後頭神経痛の本当の原因

後頭部に鍼をしても一時的な効果しか得られません。

しばらくすると痛みが戻ってしまうのです。

 

根本的な解決のためには全身を診て、後頭部にあるコリの原因を見つけ出す必要があります。

 

冒頭にあげた患者さんでは、トロンボーンを支える肘に原因がありました。

肘にたまった疲労が後頭部の緊張を生んでいたのです。

 

こうした因果関係を問診と触診で明らかにし、症状を解消するのが私たち鍼灸師の仕事です。

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス(鍼灸師)

本物の鍼を追究するために大阪からやってきました。

患者さんに「鍼って本当に効くんですね」と言ってもらえた時に、鍼灸師としてのやりがいを感じます。

 

好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」 趣味はサウナ。

 

≫詳しいプロフィールを見る

活法研究会 講師候補
カテゴリー: 坂口友亮, 後頭神経痛, 頭痛.
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