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顔が痛くなるのは、顔面神経痛でなく三叉神経痛なんです。

" 症状・治療, 秋澤英樹 "

2016年1月3日

院長の秋澤です。

 

カポス院長 秋澤英樹

 

「右の顔がズキズキとして痛むんです。三年前と同じ痛みなので、顔面神経痛だと思うんです…。」

 

40代女性のYさんが来院されました。Yさんは同じ症状になったのがこれが二度目。三年前に左側、今回は右側です。

 

顔が痛むから「顔面神経痛」だと思いますよね。でもこれ間違いなんです。本当は「三叉神経痛」と言います。もしかしたら90%くらいの人が勘違いされているかもしれません。

 

顔に広がっている神経は大きく分けて2つあります。動き担当の顔面神経と、感覚担当の三叉神経です。Yさんのお顔の痛みに関係しているのは後者の三叉神経痛です。お顔で大きな枝が3本あるのでこう呼ばれています。

 

発症はストレスが原因?

苦しむ女性問診で興味深い話が出てきました。発症のきっかけは、部下のストレスかもしれないというのです。

 

三年前に左側がなったときは、心配で目の離せない部下が左側にいて発症、今回は右側にいて発症したことからそう思ったそうです。

 

「だったらストレスを取ったら治る!」と行きたいところですが、そう単純にいかないのが人間の体です。知らぬ間にじわりじわりとストレスで体が蝕まれてしまい、体のツボが硬くなってしまっています。言ってみれば、これは体に刻まれた記憶です。症状を治すには、このストレスの記憶を消す必要があるのです。

 

実際にお体を観察すると、右足と右肩にストレスが刻まれたツボがあり、今回の症状を解決するキーポイントだと考えました。

 

顔ではなく足と肩に鍼をします

カポスでは症状が出ているところに鍼をするとは限りません。むしろ、痛みが出ている場所と違うところに鍼をすることが多いです。それは、原因が必ずしも症状と同じ場所にあるとは限らないからです。

 

今回の場合もそうです。Yさんの顔に原因はありません。

 

そのことをYさんに鍼の説明をした後、右足のツボに鍼を2本しました。鍼を抜いてから、Yさん自身に顔を触ってもらって感覚を確かめてもらいました。

 

「あ…さっきよりも範囲が狭くなってます!今、コメカミ付近だけですね。」

 

右顔の広い範囲にあった痺れるような違和感がコメカミ付近だけになりました。

次に右の肩にあるツボを押してみると、Yさんが微笑んで言いました。

 

「無くなりました!え…?肩?なんで…?」

痛がるキャラ(イラスト)

その肩のツボに鍼をして症状が消えているのを確認し、治療を終了しました。その後、念のためにあと2回来院してもらいましたが、症状がぶり返すことはありませんでした。

 

Yさんの三叉神経痛は、ストレスがきっかけですが、その原因は右の足と肩にありました。足と肩に刻まれたストレスの記憶が原因でした。

 

このように、原因を取り除いた瞬間から症状が変わる場合も珍しくありません。症状がひどくならず、すぐに対処できてよかったなと思います。

 

Yさんから喜びの声をいただきました。

 

患者様の声(I.Y.さん)

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)

整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。

 

日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。

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