花粉症治療はシーズン中盤(3月)からでも十分に間に合います
3月中旬のこの時期、花粉症治療のご予約やお問い合わせが増えています。お問い合わせの内容で多いのが「症状がピークになっていますが、治療はまだ間に合いますか?」という内容です。
一般的に「花粉症は早めの対処や治療が大切です」という情報が多いからだと思います。鍼灸治療も一般的には同じように言われています。症状が出る季節の真逆の季節に治療しておくことが大切、と言われることもあります。
確かに、シーズン前から花粉症を軽くするためにケアをするのは大切なことです。「花粉症が出にくい体にしてシーズンに入る」のは理想的です。
カポスの花粉症治療がシーズンの真っ直中でも間に合うのは、治療の考え方が、一般的な治療理論とは全く違うからです。カポスの花粉症の鍼治療は、一般的な鍼灸の常識では説明できません。
一般的には、花粉症を治すためには体質改善が必要だと考えられています。体質改善は長いスパン(たとえば年単位)で行わなければならないと考えられています。
体質改善の一つと言えるかどうかわかりませんが、舌下減感作療法は、2年間の治療が必要とされ、改善率70~80%と言われています。スギ花粉に体が慣れるように時間をかけてしていくものです。「慣れさせる」というところが、この治療法の目的です。
カポスの花粉症治療は、速やかに改善を実感できます。早い人では、その日から変化に気がつきます。微細な鍼がついたシール(完全無痛)のシールを貼るだけで、1ターム(5回)の間にほとんどの方が、症状が軽減します。
花粉症に悩む人が抱えている問題は、頭部に溜まっている過剰な熱にあります。余りすぎた熱は粘膜を過敏にさせ、本来反応しなくてもよい花粉などのアレルゲンに反応していまいます。「花粉症」と名付けられているので、花粉が原因のように思いがちですが、ご存じの通り花粉は人体に無害です。その無害な物質に反応してしまう体の方が問題なのです。
つまり、頭部の熱の問題を処理することが、本来の花粉症の治療であるはずです。花粉を避けることも、花粉と接触する粘膜を焼くことも、薬で体内の応答性を鈍らせることも、ごまかしの範疇です。舌下減感作療法で効果が出ても「スギ花粉」限定で、他のアレルゲンには無効です。
一般的な鍼灸治療でも、花粉症の改善例は数多くあります。ただ、難点は時間がかかることです。また成果にもバラツキがあります。鍼灸においても「体質改善」を主眼にしてしまうと、過剰な熱の発生しないように体を変えて行く必要があります。即効性を出すのがとても難しいのです。
対症療法として、顔面部のツボに鍼を行う方法もありますが、鼻の通りを一時的に改善させる効果がある程度で花粉症などのアレルギー性鼻炎の根本的な解決にはなりません。その場を乗り切る知恵の一つです。
カポスの鍼治療の考え方は、従来の鍼灸とは根本的に戦略が異なります。熱の発生を抑えることよりも、頭部に溜まった熱が逃げるルートの確保を優先します。熱が逃げるようになると、すぐに症状が軽減します。シール鍼を貼り続けておくことで、常にルートが確保されるため、軽い症状のまま過ごすことができるようになります。
花粉などのアレルゲンが体内に入ってきているにも関わらず、症状が出ない(少ない)日が続くと、体は花粉に反応して来たことが完全な無駄な反応であったと気がつきます(くしゃみ、鼻水、目の痒みなどが必要だと体が勘違いしている状態が花粉症)。シール鍼を定期的に行っていくことで、「反応しない状態」を体が再学習します。
一般的に言われている体質改善を軽視しているわけではありません。症状を速やかに改善させ、反応しない状態を再学習させつつ、花粉症が起こりにくい体質を目指していきます。鍼治療(シール鍼)によるツボ刺激と並行して、セルフケア(食事、睡眠、運動など)を行うことで、花粉症との完全なお別れができます。
カポスの鍼治療は、薬を全く使わないため副作用の心配が全くありません。微細な鍼(シール鍼)を使うため、痛みも全くありません。子供(小学生からOK)でも安心して受けられます。
「鍼だけど痛くない」と説明する親御さんが多いのですが、「鍼」という言葉は恐怖を誘ってしまうので、「花粉症に効くシール」と説明してほしいと思っております。完全な無痛であるにも関わらず、施術前にビクビクしているお子さんがいらっしゃるからです。
「あれ、全然痛くない。え、終わったの?」
とキョトンとした表情を浮かべるお子さんばかりです。不安を煽らないためにも、「花粉症に効くシールを貼ってくれる所」という説明をして頂ければ幸いです。
はりきゅうルーム カポス オーナー(鍼灸師)
群馬に拠点を置き、東京と往復しながら慌ただしく仕事しています。効果がわかりやすい鍼灸を求めて研究の日々。その成果をカポスにどんどん投入しています。
・養気院 院長
・株式会社 活法ラボ 代表
・一般社団法人 整動協会 代表
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