頭痛が鍼治療で治る仕組みを図解してみました。
鍼灸で頭痛がなぜ治るのはなぜでしょうか。本当に治るのでしょうか。
今回は、鍼灸で頭痛が治るメカニズムについて説明します。一番大切なことから書きます。病院の頭痛外来で行っているのは、厳密には「治療」ではなく「鎮痛」です。痛みを感じないようにすることが目的です。これに対して、鍼灸の目的は頭痛がでない体づくりが目的です。ですから、「頭痛が起きても鎮痛剤で痛みが取れれば大丈夫」という方に、鍼灸をおすすめすることはありません。
カポスでは、次のような方に対して鍼治療を行っております。
1.痛み止めを飲んでも頭痛が消えない方
2.頭痛とは無縁な体に戻りたい方
3.頭痛と肩こりの両方に悩んでいる方
頭痛があると、その痛みの辛さも問題ですが、本当に問題なのはその背景です。「火の無い所に煙は立たぬ」と言いますが、頭痛という煙があれば、その奧には必ず火があります。この火は自然に消える場合もありますが、この火が後に大変なことを引き起こすかもしれません。
もちろん、頭痛があるからと言って、後に大きな病気になるとは限りません。過剰に心配することはありません。頭痛の奧にある火を消すことは、将来の「かもしれない」に備えることです。
カポスでは、頭痛のバックボーンとして最も重視しているのは肩こりと頚こりです。自覚のあるなしに関わらず重要です。簡単に言ってしまえば、頭痛の原因は肩こりと頚こりです。一般的に、肩こりと頚こりが引き起こす頭痛は「緊張型頭痛」のみと勘違いされているのですが、「片頭痛」も引き起こします(詳しい説明は前回の記事をご覧下さい)。
群発頭痛も例外ではありません。つまり、症候性頭痛(緊急性のある危ない頭痛)を除く頭痛には、すべて肩こりと頚こりが関わっているのです。頭痛の原因は肩こりと頚こりで終わりにできれば簡単なのですが、実際は複雑です。肩こりと頚こりの位置によって、頭痛のパターンが違います。そして、そもそも肩こりと頚こりは単なる疲労ではなく、背景には複雑な事情が重なっています。そこを読み解いて行かなければ、頭痛のない体は取り戻せません。
カポスでは、このように、頭痛の原因を「第一原因」と「第二原因」に分けて考えています。第二原因には諸々あります。たとえば、月経困難や胃腸の不調、不良姿勢などです。この他、誘発因子も考慮しておかなければなりません。たとえば、チーズ、ワイン、チョコレートなどです。
カポスが体を整える際には、次の3つを拠り所としています。
1.どの内臓の調子が低下すると、どこにコリが現れるのか
2.どこの血流が悪いと、どの内臓の調子が低下するのか
3.筋肉と筋肉はどのように連動(協調)して動いているのか
カポスでは、筋肉に出現するコリの位置と頭痛の関連を徹底的に研究しています。肩と頚に現れるコリのパターンから頭痛を独自に12に分類しました。この分類を作ったおかげで、頭痛に対してスピーディかつシンプルにアプローチできるようになっています。
鍼灸の効果は、簡単に言えば「血流を改善させる」ことです。そのことによって、体の調整機能や免疫機能がを最適になることと期待します。しかし、どのツボを使っても効果が現れるわけではありません。ツボ選びや刺鍼の正確性によってシビアに違いが出ます(外せば全く効きません)。私たちの技術は、頭痛に応じて適切なツボを選ぶところに集約されています。
頭痛を根本から解決したい方にとって、カポスの鍼治療は特別なものになります。薬とお別れしたい方は、頭痛を専門とするカポスにお任せ下さい。
はりきゅうルーム カポス オーナー(鍼灸師)
群馬に拠点を置き、東京と往復しながら慌ただしく仕事しています。効果がわかりやすい鍼灸を求めて研究の日々。その成果をカポスにどんどん投入しています。
・養気院 院長
・株式会社 活法ラボ 代表
・一般社団法人 整動協会 代表
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