品川駅港南口から便利な鍼灸院 9:00〜20:00(完全予約制)
東京都港区-品川駅の鍼灸院|はりきゅうルーム カポス

頭痛専門の医者が使っている騙しのテクニック

" 頭痛 "

2014年12月7日

薬がしてくれること

薬と脳頭痛が鍼灸で治ると聞いても、鍼灸未体験な人にはイメージが沸かないかもしれません。今回は鍼灸の話ではありません。薬と頭痛治療にまつわる嘘について書きます。

 

頭痛の治療と言えば、薬で鎮痛して治していくという常識が蔓延してしまっています。片頭痛は一生治らないと告げられ、諦めて鎮痛薬でごまかす生活をされている方は数えきれません。

 

薬の治療では、頭痛は痛みをコントロールするという考えが主流になっていて、根本的に治そうという発想がありません。薬で鎮痛できても「治っているのではない」と肝に銘じておく必要があります。

 

薬と付き合うなら、治らないという前提で上手にやっていくしかありません。薬で鎮痛している期間に、自然に頭痛が治ることもありますから、自然に治るまでの時間稼ぎとしては有効だと言えます。

 

「頭痛持ちは頭が良い」はデタラメ

おかしなことを言う医師もいるので注意が必要です(真面目な医師にとっても迷惑な話だと思います)。たとえば、「頭痛を完全に治してしまうと、その人の良いところがなくなってしまう」という理由で「頭痛は生かさず殺さず」が良いことだと話す医師の噂を聞いたことががあります。何の根拠もありません。全くのデタラメです。

 

偉人には片頭痛持ちがいたことを例に話の筋道が付けられているようですが、「片頭痛のある人は頭の回転がよい」と言う理由は通りません。頭痛持ちの著名人として、ピカソ、ゴッホ、ベートーベン、夏目漱石、芥川龍之介が有名ですが、ルノワール、フェルメール、モーツァルト、石川啄木、志賀直哉はどうなのでしょうか・・・。

 

頭痛持ちであることと頭の良さに因果関係はありません。そもそも「頭の良さ」とは何でしょうか。定義もしていない話は荒唐無稽であるとしか言いようがありません。

 

騙しのテクニック

タブレット_ビジネスマン_イラスト頭痛が業績に何かしらの影響を与えていたことは否めませんが「プラスに働いていた」とどうして言えるのでしょうか。夏目漱石が頭痛持ちでなかったら、さらに多くの作品を残した可能性もあるわけです。

 

 1.頭痛持ちは頭がよい

 2.頭痛持ちは繊細

 3.頭痛持ちには偉人が多い

 

頭痛で悩んでいる方が1~3を聞いて悪い気はしません。むしろ「選ばれた者」という特別な意識が芽生えると思います。そこが狙いです。

 

軽い頭痛なら薬で鎮痛できても、重い頭痛は薬で鎮痛できないことが多いのです。限度を超えた鎮痛剤が危険であることは、医師の方が十分にわきまえています。

 

鎮痛剤が限度に達し、「前よりはマシだけどなかなか治らない…」という患者さんに、「頭痛を治してしまうと、あなたの優れた能力がなくなってしまいます。だから、生かさず殺さずのところで微妙な調整をしているのです」と言えば、「さすがスーパードクター!」と思い込んでしまう患者さんもいるでしょう。

 

「頭痛は生かさず殺さず」というのは、患者さんの心理を利用するための台詞でしかありません。「あなたの頭のよさは頭痛のおかげ」などと言われても信じてはいけないのです。治る頭痛は治した方がよいのです。痛みはSOSでしかないからです。片頭痛で直接死ぬようなことはありませんが、身体の異常を知らせるサインであることは間違いありません。

 

片頭痛と緊張型頭痛で痛みのセンサーが変わる

肩こり 男性片頭痛は「血管の拡張が原因」とされ、緊張型頭痛は「肩こりが原因」とされていることから、片頭痛と肩こりを無関係であると認識している方が多いです。しかし、片頭痛であっても肩こりや頚の凝りは関係しています。

 

片頭痛と肩こりが関係ないと勘違いしてしまうのは、痛みを感じる仕組みに理由があります。簡単に言うと、激しい痛みがあると、ちょっとした痛みは感じなくなくなるのです。

 

頭痛が出ていても、足の小指を角に強くぶつけると、その痛みでしばらくは頭痛どころではなくなります。小指が落ち着いてくると再び頭痛で苦しみます。これと同じ原理で、激しい頭痛があると、肩や頚の痛みは凝りどころではなくなってしまうのです。

 

頭痛が消えている間も、いつ起こるかわらない頭痛に備えてセンサーは鈍くセットされています。ちょっとした肩や頚の異常は感知できません。

 

緊張型頭痛は、肩こりと頚の凝りが頭の方に広がった結果です。センサーの感度は肩や頚に合わせてセットされています。

 

 

<痛みセンサーの基準となっているところ>

 

 片頭痛 = 頭

 緊張型頭痛 = 肩や頚

 

 

鍼治療によって片頭痛が治ってくると、多くの方が「肩こりが最近気になってきました」と訴えます。こうした例が数え切れないほどあり、臨床の現場では片頭痛と肩こりは密接に関わっていると考えています。

 

一言で「肩こり」と済まされてしまう肩こりですが、人によってパターンが違います。つらいと感じるところも、実際に凝り固まっているところも違います。つまり、片頭痛と緊張型頭痛では、肩こりの種類が違うのです。カポスでは、この点に注目し治療を行っています。

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス オーナー(鍼灸師)

群馬に拠点を置き、東京と往復しながら慌ただしく仕事しています。効果がわかりやすい鍼灸を求めて研究の日々。その成果をカポスにどんどん投入しています。

 

養気院 院長

株式会社 活法ラボ 代表

一般社団法人 整動協会 代表

 

詳しいプロフィールを見る

カテゴリー: 頭痛.
トラックバック URL :  | トラックバック(0)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Twitter