群馬研修日記・秋澤編(3)「上手な鍼灸師は患者さんを味方にする!」
院長の秋澤です。
群馬研修も3日目です。
宿泊しているビジネスホテルから養気院への道もわかって来たので、今日はいつもと違う道で出勤しました。オーナーから「養気院に来るなら、あの赤い鉄塔を目指せば近道だから」と聞いていたからです。携帯も使わず赤い鉄塔のゴールを目指して歩いて行き、無事にたどり着くことができました!
サッカーと鍼は過程が似ている
みなさんはサッカーをご覧になったことはありますか?
私は小・中・高校とサッカー部だったのですが、今回のオーナーの治療を見学していて気が付いたのは、サッカーと似ていることです。オーナーは「ゴールを決めるのが上手い」と思ったのです。
治療のゴールってなんのこと?
それを説明する前に、サッカーのルールをおさらいします。サッカーは手を使わずにボールを繋いで相手陣地にあるゴールに決めて得点を取り合うスポーツです。一人でボールをゴールに運ぶことはできません。味方とパス交換をすることでチャンスが生まれ、ゴールすることができるのです。
ゴールは患者さんのアシストから生まれる
栗原オーナーの施術は、ゴールを決めるのがすごく上手だと思いました。患者さんの目的をしっかりとキャッチし、要点を絞りながらゴールを設定していきます。中・長期的な目標を決めながら、その日のゴールもしっかりと決めているのです。
このゴールが明確になることによって、患者さんも協力体制を取ってくれるのです。養気院での見学中、肩の痛みでいらしていた患者さんが「そういえば、肩がすごく痛かった時、今触っている背中のあたりが痛かったんですけど、これって何か関係ありますか?」と自ら施術のヒントになることを話してくれていました。
スルーパスだ!
これを聞いていた私は、「これはサッカーと同じだ!」と大興奮しました。この時の患者さんの発言はまさに絶妙なスルーパスでした。
サッカー界において、優秀なストライカー(点取り屋)は、味方からの絶妙なパスを引き出すといいます。鍼灸師も優秀なストライカー(ゴールを決める人)となり、味方(患者さん)からの絶妙なスルーパス(情報)を引き出せる方がよいのです。
私も元サッカー部。オーナーに負けじと患者さんから、絶妙なパスを引き出して、しっかりとゴールを決めていきたいと思います。
本日で群馬研修も終わりです。明日は品川で合同研修、明後日からは通常業務に戻ります。
この機会を作ってくれた栗原オーナーと栗原家のみなさん、留守をしっかり守ってくれたカポススタッフ、快く送り出してくれた家族に感謝です。また、3日カポスを空けてご迷惑をおかけした患者さんには、この研修で培ったものを発揮して、力になれるように頑張っていきたいと思います。
はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)
整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。
日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。
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