群馬研修日記・秋澤編「スタッフへの指示が上手になるヒント」
「院長研修」という名の秘密の特訓
本日(7月4日・月曜)から3日間、カポスを離れ群馬県伊勢崎市にあるオーナーの治療院「養気院」に研修に来ています。
昨年10月に養気院に研修に訪れた時はカポススタッフ3人での研修でしたが、今回は一人です。カポスに人数が増えたことで、院長研修という形で一人訪れることになりました。今年は7月。最高気温を競い合う熊谷まで最寄駅の深谷から電車で2駅と近いだけあり、すでに暑いです。これは本格的な夏になったら大変なことになりそうです。
オーナーの車で養気院につくと、患者さんが過ごしやすいように整えた快適な空調がお出迎えです。はぁ〜生き返ります〜。
ぼやけた指示をすると仕事がぼける
さて、一息つきながら今回の研修のテーマを考えていきます。前回訪れた時は、自分の課題として主にオーナーの技術や所作に着目していましたが、今回は院長研修です。目的は養気院にあってカポスにない部分を吸収すること。
すぐに違いに気づきました。養気院は、栗原オーナーと奥様のクリ子さんの二人でやられているのですが、”仲良し夫婦”では説明できないコミュニケーションをとられています。それは、オーナーの指示の一つ一つがとても明確なことです。
たとえば、私がオーナーに「カポスに観葉植物が欲しい」と頼んだ時の対応です。
オーナー 「どうしたの?緑がもっと欲しくなった?」
秋澤 「いえ…問診室の観葉植物がもう限界でして…」
オーナー 「わかった。あの問診室に置くとなれば、縦長じゃないとね。クリ子さ〜ん!」
クリ子さん「は〜い。観葉植物をお店で見てこようか?」
オーナー 「うん。△△のお店で、◯千円ぐらいで縦長のものをチェックして来てもらえる?」
クリ子さん「わかった〜。いくつか良さそうなもの見てくるね!」
何気ない会話ですが、実に素晴らしいと思いました。細かい指示があるからクリ子さんも迷いなく動けているように見えます。
自分のことを振り返ると、カポスでのスタッフへの指示が大雑把すぎているように感じます。「こんな感じでやってみて〜」と緩く指示することが多かったのです。実際にやらせてみることで、何が出来るのか、どういう考え方をしているのかを知りたかったからです。
気持ちとは裏腹に、スタッフは何を基準にしてよいかが明確にならず、混乱していたのかもしれません。私なら、同じ場面でこんなやりとりになっていたと思います。
スタッフ 「観葉植物ですか?どんなのにしますか?」
秋澤 「とりあえず、ネットで良さそうなものを探してみようか!」
スタッフ 「値段はいくらとかありますか…?」
秋澤 「とりあえず相場がわからないから、いろいろ調べて見て!そこから考えよう!」
スタッフ 「こんなのはどうですか?」
秋澤 「うーん、これだと問診の邪魔になっちゃうよね。もう少し縦長の探してもらえる?」
検索でかき集めた品物の中から条件に合うものを、その場の感覚で選別していくため、かかる時間も労力も大きなものになりがちです。
わかりやすい指示をするには
相手(オーナー)は開業14年目。そして2店舗(養気院・カポス)のオーナーです。経験から、スペースに余裕のない問診室に置くには観葉植物は縦長がよいとすぐに判断していたのです。指示の裏側にはしっかりとした基準がありました。
まだまだ自分は基準が甘いと言わざるを得ないので、カポスに帰ったら、状況に合った判断ができる基準をつくり、わかりやすい指示を心がける決心をしました。
明日も研修です。さらなる成長のヒントを探していきます!
はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)
整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。
日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。
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