薬を飲めば飲むほど治りにくい頭痛の話
「薬物乱用頭痛」をご存知でしょうか?
痛みを治そうとして飲んでいる薬が頭痛の原因になっているという怖いお話です。
便利な頭痛薬だけど…
頭痛薬は、痛みを抑えるためにはとても便利なものです。市販薬でも10分程度で痛みが治まってくる場合も少なくありません。痛いのに出かけなければいけない、痛いのに仕事をしなければいけない、そんな時にはとても便利です。でも、使いすぎると「薬物乱用頭痛」を引き起こしてしまうのです。
頭痛薬で痛みが軽くならなければ依存症を疑いましょう
薬物乱用頭痛とは、頭痛薬が引き起こしている頭痛です。
次の中に当てはまる方は疑いがあります。
2.頭痛薬を月に10日以上飲んでいる
3.朝起きたときから頭痛がする
4.以前はよく効いていた頭痛薬が効かなくなってきた
5.薬をいくら飲んでも頭痛が以前よりひどくなってきた
6.頭痛の程度、痛みの性質、痛む場所が変化することがある
7.以前は月に数回、片頭痛が起こっていた
薬物乱用頭痛は、薬を減らすことが治療
薬の飲み過ぎで頭痛が出るのは、神経が過敏になってしまうからです。痛いから飲む、飲んでも痛いからもっと飲む、と繰り返しているうちに、神経はどんどん過敏になっていくのです。この負のスパイラルに気を付けなければなりません。
一度薬物乱用頭痛になってしまうと、すぐには治りません。計画的に薬を減らす工夫が必要です。当施設では、鍼治療で痛みを軽減するように仕掛け、薬を少しずつ減らしていくサポートしています。
頭痛薬は、痛みを抑えるのにとても優れていますが、痛みの根本を改善できるわけではありません。頭痛の原因は何なのか、頭だけでなく全身の声を聞きながら、根本解決をしていくことが何より大事です。
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はりきゅうルーム カポス オーナー(鍼灸師)
群馬に拠点を置き、東京と往復しながら慌ただしく仕事しています。効果がわかりやすい鍼灸を求めて研究の日々。その成果をカポスにどんどん投入しています。
・養気院 院長
・株式会社 活法ラボ 代表
・一般社団法人 整動協会 代表
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