患者さんに弟子入り志願されたワケ
初めての鍼(はり)
カポスでは、初めて「鍼(はり)」をする方が少なくありません。初めて「鍼(はり)」をするというのは、患者さんにとって勇気のいることだと思います。実は、施術者にも覚悟が必要です。なぜなら、今後その人の「鍼(はり)」の価値を決めてしまうからです。症状が良くなるに越した事はありませんが、それだけではなく痛みや怖い思いを植え付けてしまわないようにと心掛けています。
治療は患者と術者の二人三脚
先月も、初めて鍼をされる方がやっていきました。
<頭痛の症例15>の60代男性の患者さん。問診で頭痛とめまいがあるという話です。2月ごろから頭の頂点にお皿を乗せたような、いわゆる「カッパのお皿」部分に頭痛がありました。首を左右に少し早く振るとめまいもでるということでした。
5月にラクナ梗塞という軽い脳梗塞を起こし、薬は増やしたくないと思い、治療院を探したところカポスを見つけたたそうです。
カポスのウェブサイトの症例ページに、自分の症状によく似たものを見つけて来院されたそうです。症例ページには、当施設の症例の一部しか乗せていませんが、同じような症状で苦しんでいる方に希望を与えられたと思うと嬉しく感じます!
治療は、とてもスムーズに行きました。この患者さんは、しっかりと自分自身の体と向き合って、自分の体が変化するのをしっかり感じてくれたからです。
「治療をする」といっても、治すのは患者さん自身。私たちができるのは、治るお手伝いまでです。ですから、しっかりと自分の体に向き合っている人ほど、効果が高く出ます。
治療は、患者さんと施術者の二人三脚と考えています。体が改善するために必要な情報を一番持っているのは、他ならぬ患者さん自身です。私たちは、患者さんの凝った場所を探す事は出来ても、凝った順番や原因を特定するには患者さんの協力が不可欠です。患者さんの力を合わせ、最短で原因にアプローチしたいと考えています。
弟子入り志願されました!
3回目の治療の最中、とても嬉しい事がありました。一瞬、一瞬で変化する古武術鍼法を気に入って「オレがもう少し若かったら弟子入りするんだけどな〜」と言ってくださったのです!まさかの「弟子入り宣言」に緩もうとする顔の筋肉を維持するのが大変でした!
初めて鍼を受けた方がここまで変化を感じ、しかも弟子入り志願まで。ありがたい限りです。おそらく、患者さん自身が思い描いていた鍼(はり)や灸(きゅう)のイメージ通り、もしくはそれ以上の結果が出せたからではないかと思います。
辛い症状が消えた時の笑顔というのは、何者にも代え難いものだなとつねづね思います。一人でも多くの人を笑顔に出来るように、これからも治療に励みたいと思います。
<院長:秋澤>
はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)
整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。
日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。
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