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「片頭痛は治らない!?」から7年目の本音

" 栗原誠, 頭痛 "

2014年7月2日

治らなかった3例

頭痛の女性

 

養気院(姉妹店)のサイトに「片頭痛は治らない!?」を書いてから7年が経ちました。

 

このページを読んだ方から頭痛治療を依頼され、数えきれないほどの症例を経験してきました。記事の中で「片頭痛は治りますよ」と断言しているわけですから、裏切ることはできません。

 

難しい症例もありましたが、ほぼ全ての症例で成果を出すことができました。継続的な治療を続けたにも関わらず、改善に至らなかった頭痛は3例あります(1回のみ来院の方は統計から除外)。

 

その3例を紹介します。3例のうち2例は、抗うつ薬を年単位で常用されている方でした。鍼灸をした際のリアクションはほとんど同じで「わかりません」でした。どんなツボに鍼をしても、体の変化を感じないようで打つ手なしの状態になったのです。私の技量が疑われる余地のある話ですが、体に何かしらの刺激が入っているわけですから、何かしらの変化を体感するのが通常です。

原因は感覚異常

悩む女性

 

このお二人は肉体の感覚が著しく鈍化していたことは間違いないでしょう。病気の症状でそうなのか、薬の副作用でそうなっているのか、私の立場では結論が出せません。治療は3回ほど鍼施術をして「全く変化がわからない」という感想であったため、「残念ながら私の腕では…」とさじを投げるしかありませんでした。

 

残りの1例は、病院で処方された鎮痛剤を飲んでいる方でした。鎮痛剤の服用を承知しながら、5回程度治療をしましたが、全く変化がありません。「痛みが全く変わらない」とのこと。その段階から、鎮痛剤について細かく尋ねると、尋常ではない量を飲んでいたのです。常識では処方されるはずがない量でした。病院に10年以上かかり続けている方で、徐々に薬が増えていったそうです。私のところにやってきた頃には、ここに書いてはいけないほどの量を飲んでいたのです。

 

ご本人は、「薬をやめたい。だから来た。」とおっしゃるのですが、「痛みがあるから薬は絶対にやめられない」と矛盾していました。鍼灸で痛みが消えるまでは(大量の)薬を飲み続ける、と意志が固まっていて崩れませんでした。薬を減らすきっかけを作ろうと技術の全てを注ぎました。「片頭痛は治りますよ」と言っている手前、意地もありました。粘りに粘って10回程度の治療をした時点で、「全く変わらない」という回答をいただいて、手を引きました。私の完敗でした。

 

この3例を経験して、挑んではいけない頭痛があることを知りました。3例に共通しているのは感覚異常に及んでいたことです。こうなっていると、頭痛の治療という以前に、感覚異常の治療が必要です。鍼灸治療で無理と決めつけることはできませんが、長期的な治療計画が必要になるでしょう。

勝負の3回

軽い頭痛(慢性頭痛)であれば、1回の施術で痛みは軽くなります。施術中に軽減してくるでしょう。しかし、いつもそうであるとは限りません。次のような時は、施術後直ちに痛みが軽減しないことがあります。

 

・発熱している

・著しく疲労している(精神疲労、肉体疲労)

・睡眠不足

・歯や歯肉に異常がある

・生活リズムの乱れ(夜勤明けなど)

 

患者さんとしては、いかなる場合であっても1回の施術でスッキリを求めるでしょう。私も、おそらく同じ気持ちになるでしょう。しかし、条件次第では直ちに改善させることが難しいのです。技術の問題ではありません。条件づくりも技術のうちと考えれば、生活指導も重要な仕事です。

 頭痛の鍼灸治療

ある程度の条件がそろっていれば、通常は3回以内で大きな改善が見られるはずです。長年の慢性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛)は根が深いため、3回で治療を終わりにできることはほとんどありません。3~5回で痛みのレベルや頻度を軽減させ、通院を重ねながら根を取り除いていくのが通例です。

 

カポスの頭痛治療では3回の機会を頂けるようにお願いしております。鍼治療が初めての方には、初回から100%の治療は行いません。刺激過多になることがないように70%くらいを心がけています。

 

鍼治療は片頭痛などの慢性頭痛に極めて効果が高いことがわかっています。ただし、すべての頭痛が1回の治療で治ってしまうわけではありません。特に鎮痛剤を常用している場合は、症状の軽減に合わせて薬を減らしていくプロセスが必要です(来院時に詳しく説明)。

頭痛治療の常識は変わる!

品川に頭痛専門の鍼灸院を開業した背景には、群馬での10年間があります。片頭痛は治るという確信を個人の枠の中で収めておくより、仲間の鍼灸師と共にこの技術を広めていこうと考えたからです。頭痛と親戚関係にある肩こりと花粉症を専門分野を加え、カポスが誕生しました。

 

カポスでは、スタッフ全員が頭痛治療の統一した技術を共有できるように、技術を整理し環境を整備しました。その一つが独自の頭痛分類です。12の型に分類したことで、一人一人の頭痛に合わせたツボを間違いなく選ぶことができるようになったのです。

 

「片頭痛は治る」という常識が一般的になるのは、もはや時間の問題です。

 

<オーナー:栗原誠>

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この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス オーナー(鍼灸師)

群馬に拠点を置き、東京と往復しながら慌ただしく仕事しています。効果がわかりやすい鍼灸を求めて研究の日々。その成果をカポスにどんどん投入しています。

 

養気院 院長

株式会社 活法ラボ 代表

・一般社団法人 整動協会 代表

 

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2 Responses to 「片頭痛は治らない!?」から7年目の本音

  1. かみん より:

    初めまして。コメント残させていただきます。

    ブログ読んで感動いたしました。
    片頭痛は治る、そうですよね!

    私も頭痛持ちで、
    頭痛に関するブログを書いていますが、
    記事の内容に大変共感いたしました!

    また、訪問させていただきますね(^-^)

    • かみんさん
      コメントありがとうございます。
      これからも、頭痛に限らず痛みで苦しんでいる方に
      とって力になれるような記事を書いていきたいとおもいます。

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