頭痛の専門医が知らない後頭神経痛の治し方
浦井です!
「後頭神経痛」って聞いたことがありますか?
いわゆる緊張性頭痛、偏頭痛に続く“第三の頭痛“と言われ、今、俄然注目を集めている頭痛です。後頭神経痛とは頭に張り巡らされている神経の一つ。目、まゆ毛から始まり、おでこ、頭、後頭部から頚肩へと流れるように繋がっています。
その後頭神経痛がなぜ今注目されているかと言うと、ここ数年で爆発的に普及した”ある物”と関係しているからです。
うつむきっぱなしの生活してませんか?
朝はスマホのアラームで目覚め、通勤電車の中ではスマホのニュースをチェック。仕事では一日中パソコンとにらめっこ。帰宅の電車でも、またまたスマホでSNSやゲーム。自宅では長時間インターネット。スマホを握りしめて就寝・・・。
これって決して珍しい状況ではありません。私も心当たりがある位です。
ずーっとうつむき姿勢で画面を見ていると、目も脳もお疲れで休む暇がありませんが、なにより一番負担が掛かっている場所は頚もとです。風池と言う、とても大事なツボがあるところです。 後頭部を肩に向かい降りて行き、ちょうど頭と頚との境目。筋肉の真ん中の盛り上がりを降りた所です。
うつむき姿勢が長く続くとこの部分が凝ってきて、後頭神経を圧迫します。その結果、頚の付け根から始まり、後頭部、こめかみまでがズキズキ、キリキリ、電気が走ったようにビリッとひどく痛みます。頭の表面や髪の毛を触っただけでも痛みを感じるのが特徴的です。また、後頭神経は目元から始まっている為、目の奥の痛みや疲れ、眩しさを訴える方もいます。
後頭神経痛を『やわらげる』には?
対処法としては、後頭神経を圧迫している頚の付け根”風池“あたりをマッサージすることです。凝り固まっている筋肉をほぐし、血行を良くすることで神経の負担を減らし痛みを楽にする作用が期待されます。
しかし、実はマッサージで改善が期待できるのは、あくまでも軽い症状の場合だけです。症状をやわらげるには良くても、完治させるにはそれだけでは難しい場合があるので注意が必要です。
頚のコリをスッキリさせるには
なぜマッサージだけで完治させるのが難しいのかと言うと、後頭神経を圧迫している頚のコリの原因が頚にあるとは限らないからです。
うつむきっぱなしの姿勢はダイレクトに頭の付け根に負担を加えますが、着目するべきポイントは、他にもたくさんあります。
スマホを支え続けている手首、スクロールして続ける指先の緊張、パソコンを見るために座りっぱなしで体重が掛かっている骨盤、キーボードを打ち続けて固まった肘周り・・・。こうした負荷が巡り巡って、頚そして後頭神経に影響を及ぼしているのです。
後頭神経痛をできるだけ早く治すには
ここまでお読みになれば、単純に頚肩だけをアプローチしてもその場しのぎに過ぎないことがお分かり頂けたかと思います。
むしろ過剰なマッサージは筋肉を強ばらせ、悪化させる危険性すらあるのです。ただでさえ痛くて辛い頭痛、むやみやたらに刺激を加えることはオススメしません。経験豊富な専門家に任せるのがもっとも安心です。
カポスでは、慢性頭痛を12のタイプに分類しています。それぞれ原因が違うので治し方が違います。後頭神経痛には、後頭神経痛に適したツボがあります。ちなみに、カポスにおいて後頭神経痛は8型頭痛です。
背中のツボ、手足のツボを上手に使いながら頚のコリを解消し、後頭神経痛を和らげることができます。薬を使わない頭痛の専門家として、私たちはお一人お一人の体の癖に注目して施術をしています。
はりきゅうルームカポス(鍼灸師・柔道整復師)
地に足のついた成果を出せる鍼灸師でありたいと思っています。
何となくいい感じかも?というフワッとした鍼をするのでなく…。
その人のポテンシャルを最大限引き出す力が鍼にはあります。
お力になれたら嬉しいです。
好きな言葉は「真剣勝負」
格闘技・筋トレ・猫が大好きです!
後頭部神経痛で痛みが酷く辛い状態です。
痛みどめを飲んでもあまり効かなく、どうしたらいいか悩んでます。
良い治療法があれば教えてください。
カポス代表の栗原です。
後頭部だけでなく、手足、背中、腰、ふくらはぎなど全身の状態をよく診てくれるところなら、改善の糸口がつかめると思います。後頭神経痛は、きっちりと治療法を持っている鍼灸院は他にもあると思います。適切なツボ選びができれば、軽くなったり治ったりするはずです。お近くの鍼灸院に「後頭神経痛の症例ありますか?」と尋ねてみてください。
我慢しきれない時は、痛みが激しい時は、蒸しタオルなどで“うなじ”を温めてみてください。軽減する可能性があります。また、寒い季節もそうでない季節も、頚筋(うなじ)を冷やさないようにしてみてください。
良くなりますように。