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スペインに鍼の技術を教えに行ってきた⑤~「ありがとう」より上の言葉で伝えたいけど…~

" スタッフ雑記, 坂口友亮 "

2018年8月21日

坂口です。

 

 

前回の記事:スペインに鍼の技術を教えに行ってきた④~スペイン人、肩が緩みすぎて身震いする~

 

ついにセミナー最終日。この日はバルセロナの早朝散歩から始まりました。

 

早朝の「やちさんぽ」に同行

 

谷地先生はいつもセミナーに参加する時、早朝に散歩をする習慣があります。

 

この日は僕も早起きできたので「やちさんぽ」に同行させてもらいました。

 

早朝のバルセロナはどこか渋谷の繁華街の朝を思わせるような空気が漂っています。国が違っても同じような空気感の場所ってあるんだな~と思いながら、バルセロナ大学やパン屋さんをめぐりました。

 

途中「俺たちバルセロナ初めてですね」「じゃあバルセロナ童貞っすね」「バルセロナ・チェリーボーイズっすね」「だね」などと意味不明の会話を交わしながら歩いていました。二人ともボーイズとか言う年でもなく、オッサンなんですけどね。

 

早朝は人も少なく、つい開放的になります。

 

散歩から帰ってくるとホテルで朝食を取り、いつものカフェでミーティング。オーナーは修了証にサインしています。

 

 

ちなみにアミーゴ(Amigo)は「友達」という意味です。男友達に対して使う言葉らしく、女性は「アミーガ(Amiga)」になるとか。

 

まぁ細かいことは置いといて、整動鍼を学んだ人は皆アミーゴ!それでは最終日、スタートです。

 

坂口せんせい、大人気です

この日は整動鍼の理論から始まり、その後デモを行いました。

 

 

今日もキレてます!このレベルの変化が当たり前になってしまい、もはや驚きません。慣れっておそろしい。

 

デモが終わると練習開始。背中のツボを取る時は服を脱いでいるのですが、だんだん面倒くさくなってきたようで、交替してもそのまま練習している人が多くなってきました。

 

 

さすがに女性は自分が練習する時は服を着ていますが、デモの時などは脱ぎっぷりが良すぎて、日本人的な感覚では「これ大丈夫なのか」と思うほど。写真を撮るのも少しためわれます。

 

日本人なら「ビキニの水着はオッケーだけど、下着は恥ずかしい」という感覚があると思うのですが、こちらの女性の多くは「水着も下着も同じ」くらいの感覚のようです。

 

始めこそビックリしましたが、日を重ねるごとに何とも思わなくなっていました。慣れっておそろしい。

 

その後もデモと練習を繰り返し…ついに最後のデモと練習となりました。

 

 

最後は修了式で締めくくります。

 

謎のダンス「スイスイ」を習う

女性の受講者にいきなりチー!スイスイ!」と言われました。

 

「スイスイ?…って何?」

 

と聞くと、おもむろに踊りはじめます。サワコさんに聞いても「私も知らない」とのこと。

 

これはバルセロナで流行っているダンスなのか。なぜ今、ダンスを教えてくれるのか。

 

わからないことがだらけですが、とにかく喜びの感情を伝えたい様子。

 

せっかくなので、僕も踊ってみることにしました。

 

 

動きは「手を左右に振りながら腰を突き出す」と簡単なのもので、すぐに覚えることができました。

 

何だかよくわからないけど、テンションが上がったら踊る。いかにも情熱の国っぽいコミュニケーションです。

 

そしてオーナーのあいさつ。

 

 

谷地先生も「YACHI!」コールの中、あいさつ。

 

 

4日間、通訳をつとめてくれたサワコさん。スペイン語と日本語を交互に話すので、ずっとしゃべりっぱなしでした。本当に感謝しかありません。

 

 

 

そして僕の番。皆の前に立った瞬間、この4日間のことが次々と浮かんできて…思わず言葉に詰まりました。

 

 

よく「感極まって言葉が出ない」と言いますが、あれって本当なんですね。

 

言葉が出ないと言っても、心に何も浮かばないわけじゃない。むしろ伝えたいことはいくらでもある。

 

でも思いがこみ上げてくると胸の奥と言うか、喉の奥が…こう、ギュッと締めつけられる。だから言葉が出ない。

 

ようやく絞り出した言葉が「ありがとうよりもっと上の言葉で伝えたいけど…出てこない」でした。

 

2008年の北京オリンピックで金メダルを獲った北島康介選手が「何にも言えねぇ」と言った気持ちが、少しわかった気がします。

 

 

遠く離れたバルセロナの地で鍼の技術を教えて、まさかこんな感動が待っているとは思ってもいませんでした。

 

言葉が通じなくても、技術を通して心を通わせることができる。本当に嬉しいことです。

 

最後に言わせて欲しい。本当に素晴らしい4日間でした。感動をありがとう!

 

¡Adiós amigo! ¡Hasta la próxima!
(アディオス アミーゴ!アスタ ラ プロキシマ!)

 

さらば友よ!また逢う日まで!

 

おまけ:ホテルのバルコニーで打ち上げ

 

 

我々3人ともお酒を飲まないので、スーパーマーケットで買ったフルーツジュースと市場で買ったナッツやレーズンで打ち上げ。

 

この明るさで何と21時!バルセロナはめちゃくちゃ日照時間が長いのです。

 

オーナーの手にはリンゴが。ホテルのフロントに置いてあるので、タダで手に入ります。

 

市場で買ったゴールデン・レーズンは太陽の味がしました。美味かった!

 

次の記事:スペインに鍼の技術を教えに行ってきた⑥~言葉も生まれも違う人と技術を通してつながるのは、嬉しかった~

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス(鍼灸師)

本物の鍼を追究するために大阪からやってきました。

患者さんに「鍼って本当に効くんですね」と言ってもらえた時に、鍼灸師としてのやりがいを感じます。

 

好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」 趣味はサウナ。

 

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