帰省して母に鍼治療、修行の成果が試される
養気院勤務の光山です。
※養気院はカポスのオーナー・栗原が院長を務める群馬の鍼灸院です。
休みの日を利用して、実家のある大阪へ帰省してきました。実家に住む母と会うのは、大阪から群馬に引っ越して来た7月以来です。大阪を離れて暮らすのが今回が初めてなのもあり、母はいろいろ思うことがあったようです。
何で群馬なん? 大阪ではできひんことなん?
大阪から養気院のある群馬県へ引っ越す際、母は私に「頑張っておいで。」と言ったものの内心は、不安でいっぱいだったようです。
それもそのはずです。養気院に勤めることが決まるまでは、母に将来のことを聞かれても「大阪を出る気ないから安心して。」と言っていました。
それなのに、関西どころか関東。しかも、行き先が縁もゆかりもない群馬県。
「何で群馬なん? 大阪ではできひんことなん?」と、実家で顔を合わせる度に訊かれました。
母に7年ぶりの施術
今回の帰省で、ここ数カ月の群馬での暮らしの報告をしました。
母は、私のためにコーヒーを淹れてくれました。しかし、その動きに違和感がありました。2カ月ほど前から急に腕が上がらなくなり、動かすと肩に痛みがあると話してくれました。
「何とかしてあげたいな」と思い、治療をすることにしました。
母を治療するのは7年ぶりです。鍼灸師の免許を取って間もない頃は、よく練習に付き合ってもらっていました。慣れない手つきに色々と思うところがあったでしょう。
しかし、あの頃とは違います。違うはずです。
母は、ポットのお湯をコップに注ぐような動作で痛みを感じています。仕事や家事にも支障が出ており困っているようです。いわゆる五十肩です。
近くの治療院にも通い、肩を中心に施術をしてくれているようで、「やっているときは気持ちいいんだけど・・・」と話してくれました。
不思議そうに肩を動かす母
いよいよ、母の治療です。
私「肩はどの辺が痛くなるん?」
母「ここらへんかな?(肩の後ろ辺り)」
私「ここ?そっかぁ。あと背中も見してね~」
母「背中?普段そんなとこ触られへんけど関係あんの?」
私「そうやねん。」
触診をすると、背中のツボにしっかりと反応がありました。
母「痛い痛い!何そこ!?」
そこに鍼をして、鍼を抜くと、
母「あれもう終わり??」
私「うん。大丈夫?」
母「押されたときは痛かったけど、鍼はそんなに痛くなかったね。」
私「肩動かしてどう?」
母「あれ?あれ?」
不思議そうに肩を動かしていました。
きっと7年前の私と違うと思ってもらえたはず。
鍼灸師の親孝行
実力の変化を感じて不安が消えたのか、「頑張ってね!」と笑って言ってくれました。
「群馬に行く!」と初めて話した時とは、明らかに違う表情。群馬に何があるのか、息子が何をやろうとしているか、実際に治療を受けたことで理解し、安心したようです。
鍼灸師として初めて親孝行ができました。
はりきゅうルーム カポス姉妹院=養気院(鍼灸師)
群馬県にある養気院で、カポスと同じ鍼灸の技術を用いながら日々臨床に励んでいます。1つ1つ明確な変化を出すツボの可能性に魅了され、生まれ育った大阪を飛び出しました。
群馬の魅力も開拓中です。
・活法研究会 講師候補
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