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カポスの鍼の革新性

" 技術論, 栗原誠 "

2014年9月25日

古武術鍼法セミナー(2014年9月)の様子

写真:全国の鍼灸師の前で話す栗原

 

オーナーの栗原です。

 

今月は大切なイベントがありました。会場は目黒区の池尻大橋。

 

ここで、カポスの鍼理論を全国の鍼灸師と一緒に勉強しました。カポスの鍼理論は「古武術鍼法」という名前に反して最新の技術です。

 

従来の鍼灸では難しい「動きの分析」を可能にしました。当施設が得意としている、頭痛、肩こり、花粉症も「動き」のとの関連性が高いのです。これらの症状をお持ちの方は、自覚していなくても苦手な動きがあります。これらの症状では特に、頚の動きが重要です。

 

苦手な動きを観ると、ツボが分かる
ツボを観ると、苦手な動きが分かる

 

古武術鍼法は「動き」と「ツボ」を結びつけた世界初の技術です。この技術によって、各症状を遠隔から正確に狙って治療することができます。

 

肩こりの治療も、肩に鍼をしません。肩のコリは、主に肩甲骨の動きが悪くなっていることが原因です。肩甲骨を動かすために、骨盤を調整したり、肘を調整したりします。本当の原因を探し出すために、古武術をヒントにしているのです。

 

頚のコリ「むち打ち症」の治療を研究したことが始まりです。どこに行っても治らない「むち打ちの後遺症」を解決する方法を模索していた時に理論を思い付きました。

 

むち打ちが治りにくいのは、その頚に原因がないからです。そこで、目を付けたのが肩甲骨との連動です。頚の動きは肩甲骨が操っているという事実に気がつき、肩甲骨を調整することを始めました。肩甲骨の動きが改善すると、頚の動きも改善し、同時にしつこいコリも取れてしまうことがわかったのです。

 

「肩甲骨の動き」と一口に言っても、その肩甲骨の動きは複雑です。一つ一つの動きを丁寧に分析し、その動きと頚がどのように連動しているのかを研究してきたのです。こうした研究は、他でも行われていたかもしれませんが、ツボ単位で研究したのはおそらく私が初めてです。

 

ツボ単位で研究することにより、「症状-ツボ」という関係が明らかになりました。カポスでは頚のコリだけでも、何十種類のツボを使い分けています。コリの位置と動きを分析し、本当に必要なツボを絞り込みます。

 

本当に必要なツボを使えば、少数の鍼で十分な効果が得られます。

 

もし、しつこい症状にはたくさんの鍼が必要と思っていたら、それは勘違いです。しつこい症状であればあるほど、確かな分析をし、本当に必要なツボに絞り込む必要があるのです。

 

「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」ということわざがありますが、カポスには当てはまりません。効くかどうかもわからないツボにたくさん鍼をすることは、患者さんに対しても鍼灸学に対しても失礼だと考えています。

 

カポスでは「一発的中」を理想としています。

 

古武術鍼法は新しい技術です。全国に広める活動を行うと共に、カポスが港区で評判の鍼灸院として定着するように、日々の臨床を一生懸命やっていこうと思います。

 

古武術鍼法の勉強会での竹内(左)と秋澤(右)

写真:勉強会での竹内(左)と秋澤(右)

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス オーナー(鍼灸師)

群馬に拠点を置き、東京と往復しながら慌ただしく仕事しています。効果がわかりやすい鍼灸を求めて研究の日々。その成果をカポスにどんどん投入しています。

 

養気院 院長

株式会社 活法ラボ 代表

一般社団法人 整動協会 代表

 

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