群馬研修日記・坂口編(19) その時 ツボの歴史が動いた
坂口です。研修21日目です。
昨日はカポスの合同研修に参加するため、オーナーと東京に行っていました。
眠っている時も、実は動いている
午前は症例検討を行いました。
秋澤院長、竹内先生、浦井先生がそれぞれ、最近治療した患者さんについて発表し、施術が上手くいった理由や、より改善できる点など、みんなでアイデアを出し合います
その中で、「眠れない時は、どのように治療するのか?」という話になりました。
カポスが使う整動鍼は動きの調整を大得意としていますが、睡眠のような、動いていない時の症状は・・・「もしかして苦手なんじゃ!?」と、オーナーの顏色を伺っていたのですが動じる様子がありません。
いつもように「動きの調整をすればいいよ~」とのこと。
え…動いていないのに、動きの調整???
何を言っているのか・・・
矛盾していないか・・・
しかし、すぐに謎が解けました。
寝ているときでも、身体は「その状態を維持する」という運動をしている
と考えるそうです。これは、目からウロコの新発想!
「寝ている姿勢が維持できない身体=睡眠をとりにくい身体」と考え、「寝ている姿勢を楽に維持できる」ように調整するそうです。マジかよ。
もちろんこれだけで睡眠の問題が全て解決するわけではありませんが、眠りの問題も動きの調整で改善できるなんて…。
症例報告が終わり、近くの定食屋で昼食をとりました。
お腹もふくれ、たいへん満足げな私。
ほら、いい顔でしょ?
新ツボが発見される時
昼食を終えカポスに戻り、午後は技術練習を行いました。
鍼灸師は「人の身体に触れる仕事」と言っても言い過ぎではありません。そのため、カポスでは触診をとても重視しています。
肩甲骨のツボを触診する浦井先生と、感じる秋澤院長。
実技練習の後半は、今週末の整動鍼セミナーに向けた最終的な打ち合わせが行われました。セミナーで指導する細かいツボの位置をチェックします。そこで私が患者役で寝ることになりました。
なんとこの時、新しいツボを発見する現場に立ち会ってしまいました! しかも、他ならぬ私自身の身体から、新しいツボが発見されたのです。
私の膝をチェックしているしている時に、突然オーナーが
「何これ? 変な感じがするぞ!」
と言いました。
従来のツボから1cmくらい離れたところに妙な感触が見つかったようです。試しに、そのツボに鍼をしてもらうと、私のお腹の痛みがフッと軽くなりました。
実はその痛みは1年ほど前からあり、自分でなんとかしようとあちこちに鍼をしてみたこともあったのですが、一時的にしか紛れることがなく半ば諦めていました。
オーナーとカポスのスタッフは数々の新ツボを発見してきたと聞いてはいましたが、「本当かな~???」と思っていた節がありました。
実際に現場に立ち合ってみると、こうやって、一つ一つのツボに丁寧に触れ、そのツボに鍼をして身体に起こる変化をこまめに観察するという、地道な作業を繰り返していたのだと分かりました。
その後も時間いっぱいまで技術練習は続きました。
秋澤院長を感じさせる竹内先生。
合同研修が終わり、竹内先生絶賛の「ぎょうざの満州」へ。
水餃子がとても美味しいと聞き、楽しみにしていていました。
ところが店内は混みまくりで、あえなく断念。次こそは水餃子を食べると誓い、オーナーと群馬へ帰りました。
今週末、整動鍼セミナーに参加するために再びオーナーと上京します!
つづく…(20)「ツボを探すコツ」
はりきゅうルーム カポス(鍼灸師)
本物の鍼を追究するために大阪からやってきました。
患者さんに「鍼って本当に効くんですね」と言ってもらえた時に、鍼灸師としてのやりがいを感じます。
好きな言葉は「勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし」 趣味はサウナ。
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