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品川研修日記・光山編 難しい症状ほど単純に考える

" スタッフ研修, 光山英史 "

2016年8月13日

養気院勤務の光山です。

 

※養気院はカポスのオーナーが院長を務める群馬の鍼灸院です。

 

光山英史

 

栗原院長と共に品川のカポスに行ってきました。新入社員歓迎会以来です。群馬の養気院から車で向かったのですが、夏休みの為か、まさかの首都高が大渋滞!

 

行きだけで4時間。

余裕を持って出たはずなのに・・・

 

待ちに待った合同研修

私にとって初の合同研修でした。

 

休診日を利用してカポスと養気院のスタッフが全員集まり合同研修を行っています。その研修内容の1つに症例検討があります。

 

前に勤めていた治療院では、担当する患者さんの治療方針を院長に相談していました。しかし、一人の患者さんについてスタッフ全員で意見交換をするのは初めてでした。どんな話し合いになるのか楽しみにしていました。普段は養気院なので、カポスではどのように治療をしているのか、興味が絶えないです。

 

整動鍼_光山マル秘ノート

 

いざ始まると、良い結果が出ている症例の報告。芳しくない症例の相談。そして、ツボの情報交換。たくさんの情報が一気に流れてきます。

 

一つの症例をみんなで検討することは養気院ではできないので、とても新鮮です。情報が多く、メモを取るので精一杯です。

 

時には難しく考えないことも大切

症例の中に「こんな単純に考えていいの!?」というものがありました。

 

頭痛に悩んでおられる患者さん。日頃の頭痛は鍼治療で治まるのですが、生理になると痛みが強く、どうしようもないようです。寝ていても痛みがひどく、眠れないそうです。

 

何は原因なんだろうと考えていると、

 

「寝る姿勢は? 枕を取ったら痛みは?」

 

隣から質問が・・・どういうことだろう?

 

枕なしで寝るのは大丈夫で、枕を使うと痛みが出るというのなら、頚の前屈で痛みが出るかチェックしてみるのもいい、という展開に。

 

自分にない発想でした。今までなら婦人科系の病気などを疑い、話を難しくしてしまうと思います。

 

カポス

実技練習中の坂口先生(ベッドに寝ているのは栗原オーナー)

 

寝る時の頭の位置関係、大事なポイントです。

 

スタッフで臨床討論するメリット

今回の臨床検討を経て、自分が感じたことを3つにまとめてみました。

 

1.みんなと考えるとアイデアが浮かぶ

スタッフ全員が整動鍼(活法の考えを取り入れた鍼灸)を使っているのに、「私ならこうする。僕ならこうする」という風に、スタッフによって視点が様々なんだなと感じました。また、症例発表では、患者さんから得た情報をまとめる必要があるので、ポイントの整理に役立ちます。

 

2.思い込みをつくらない

1人で症例を抱え込むと、思い込みができやすいです。大阪で患者さんを診ていた頃、「良い感触なので、続けていけば大丈夫!」と考え、同じ治療を繰り返しやっていた時期がありました。良い方に行く事もあれば、そうでない事もあります。そうでない時は、第三者の目から異なる意見をもらうと、見逃しに気付けることが多いです。

 

3.過去の症例と照合できる

経験のない症例でも、普段からカルテを見ていれば、初めてでも慌てず対処できます。また、効果の高い方法を最初から選択できるのも利点です。積み重ねたカルテがチームの一人一人の役に立ちます。

 

この他にも、担当スタッフが不在でも、「お話聞いてますよー」と慌てず対処できたりと、患者さんの安心につなげることができます。

 

カルテは人の為ならず

自分たちのスキルアップにやっているカルテ共有が、巡り巡って患者さんの為になります。技術を磨くことも大切ですが、情報を共有することの大切さも改めて感じた1日でした。

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス姉妹院=養気院(鍼灸師)

群馬県にある養気院で、カポスと同じ鍼灸の技術を用いながら日々臨床に励んでいます。1つ1つ明確な変化を出すツボの可能性に魅了され、生まれ育った大阪を飛び出しました。

群馬の魅力も開拓中です。

 

活法研究会 講師候補

 

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