キックボクサーのぎっくり腰にも鍼が効く!
元プロキックボクサーの鍼灸師
30代前半のKさんは、元キックボクシングのプロで鍼灸師という経歴の持ち主です。現在は、整形外科で勤務する傍ら、ジムで指導に当たっています。
そのKさんにアクシデントが襲います。
8月下旬のある日、スパーリングの最中にビキッと一瞬痛みが走ったのです。痛みに耐えながら仕事をしていましたが、痛みは増すばかり。いわゆる、ぎっくり腰です。
カポスに予約の電話がありました。
来院されたKさんから思わぬ言葉がでました。
「以前からカポスのことは知っていました。でも、症状がなかったので伺えなくて…。やっと症状が出来たので伺えました!」
腰を痛めているにも関わらず、嬉しそうに見えるKさん。同業者だけが持つ独特の感情があります。それは、自分の体で鍼治療の効果を確かめられる喜び。
同業者(鍼灸師)から期待されると、嬉しさが倍増です。
前屈で強くなる腰痛
ぎっくり腰になってから、何もしていなかったわけではなさそうです。
職場(整形外科)の同僚に鍼をしてもらったり、習っている整体で治療してもらったり。でも、すぐに痛みが戻ってきてしまうそうです。それでも、痛みの範囲は狭くなり、腰全体にあった痛みが、来院時には左腰の一点に残る程度になっていました。でも、そこがしつこく残って困っているようでした。
ぎっくり腰直後の痛みを10段階のとすると来院時は7。
痛みと動きの関係を調べると、座っていても立っていても、左腰の痛みがありました。座ったまま前屈しても痛みは変わらないのですが、立ったまま前屈すると痛みが増しました。そこで、前屈の動きを楽にして痛みを減らす作戦で始めることにしました。
3本の鍼で痛みが完全に消えた
最初に注目したのはお尻です。お尻にあるツボに鍼を1本したところ、痛みが7から5になり、同時に前屈が深くできるようになりました。
次に注目したのはふくらはぎです。ふくらはぎに鍼を1本すると腰の痛みが5から2になり、痛みが骨盤の中央に移動しました。
最後に首に鍼をすると、立って前屈をしても痛みが出ません。2から0に。
あまり知られていませんが、前屈した時の腰痛は、ふくらはぎや首の硬さが原因になっている場合があります。この症例のように、治りきらない腰痛は、腰に原因がないかもしれません。動作をした際に腰と一緒に働く筋肉に目を向けると解決の糸口が見つかります。私たちは、動きから原因を探すことを得意としています。
<院長 秋澤>
はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)
整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。
日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。
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