花粉症治療薬の知っておきたい3つのこと
【頭痛・肩こり・花粉症】専門治療院 はりきゅうルーム品川カポス 院長の秋澤です。
カポスは鍼灸院ですが、花粉症専門ということもあってかシダトレンについてよく問い合わせを受けています。来春の花粉症対策に向けて、シダトレンについて知っておいて欲しい3つのことを書いていきたいと思います。
1.花粉症治療薬「シダトレン」とは何なのか?
シダトレンとは、今年1月に厚生労働省から承認を受けて平成26年10月8日から健康保険適用の治療薬として処方開始となった薬です。鳥居薬品から製造・販売されています。病院で細かいアレルギー検査をして、処方してもらうことができます。
2.混合タイプは要注意!「スギ花粉特化型治療薬」
シダトレンの正式名称は「シダトレン®スギ花粉舌下液」と言います。その名前が示す通り、スギ花粉のみを対象とした治療薬です。スギ花粉を薄めたものを体内に入れていくことによって、スギ花粉による過敏性を下げる狙いがあります。
覚えておきたい点として、シダトレンにはスギ花粉にしか過敏性を下げることができないということです。年々スギ花粉と併発して増えているヒノキ花粉の方や、夏や秋の花粉、寒暖差アレルギーの患者さんには、効果がないので注意が必要です。
3.毎日舌下に2分だけ!スギ花粉3年計画
シダトレンの最大の特徴は、舌下に垂らし2分待つことだけで終わる方法(舌下免疫療法)ということでしょう。そのため以前からある注射タイプ(皮下免疫療法)に比べ、通院が少なく自宅で出来て、痛みもありません。また、注射時に起こりやすいと言われるアナフィラキシーショックも起きにくいという利点があるようです。
期間は最低2年以上、毎日服用が義務付けされているとのことです。発売後1年間(2014年〜2015年)は、シダトレンは新薬として扱われます。そのため2週間分までしか処方できないようです。
開始時期としては、皮下免疫療法(注射)は9月頃から、舌下免疫療法は11月頃までに開始することでその年の花粉シーズンにも効果が期待できるようです。注意点として、花粉が飛び始めると治療を行うことができないことです。
おまけ)花粉症は鍼で良くなる!
わたしたち、カポスが特化している症状の一つに花粉症治療があります(他に頭痛、肩こり)。熱のバランスを整えることによって花粉に反応しない体を作っていきます。熱というものを原因として考えているため、スギだけでなくヒノキや夏、秋の花粉症にも対応しています。
患者さんの症状に合わせたツボに、シール鍼を貼るだけという簡単な方法でありながら、症状が出始めたシーズン途中からでもお受けすることができます。
詳しくはこちらをご覧ください。
皮下免疫療法(注射) | 舌下免疫療法 | カポス | |
方法 | 皮下に注射 | 舌下に投与 | ツボにシール鍼 |
場所 | 病院で医師のもと実施 | 自宅で服用※医師の診察が必要 | カポス専任のスタッフが問診の上、ツボを選択 |
痛み | あり | なし | なし |
理解 | 必要 | 皮下免疫療法より必要 | 必要ない |
治療開始時期 | 花粉シーズンの3〜4ヶ月前から | 花粉シーズンの2〜3ヶ月前から | シーズン直前やシーズンが始まって症状が出てからでも大丈夫 |
メリット | ・保険適応 | ・自宅で出来る・皮下免疫療法より副作用の報告が少ない | ・シール鍼により完全無痛・改質改善により根本解決を狙える
・症状が出てからでも大丈夫 ・薬を使わないから副作用なし ・目の症状にも対応出来る ・アレルゲンの種類は問わない ・幼児からでも出来る |
デメリット | ・副作用がでる可能性あり・注射につき痛みを伴う
・始めてから半年間は1週間に1回程度の通院が必要 ・スギ花粉にしか効果がない |
・保険適応になった1年間は新薬扱いになるため2週間に1回の通院が必要・2年間毎日実施する
・スギ花粉にしか効果がない |
・治療期間中は1週間に2回通院※鍼と併用の場合は1週間に1回の通院で可 |
はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)
整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。
日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。
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