これも花粉症!? お風呂で目が痒くなる原因と対策
院長の秋澤です。
花粉症でもないのに、お風呂の湯船に入っていたら、突然強烈な目のかゆみに襲れたことありませんか?
外で花粉に触れていなくても、湯船に浸かると花粉症状のように目がかゆくなる人がいます。でも花粉に触れていないのになぜ目がかゆくなるんだろう…?となりますよね。その原因と対策をお伝えします。
お風呂で目がかゆくなる人の特徴
目がかゆくなると、なかなか止めることができず、掻けば掻くほど目がかゆくなる負のスパイラルに突入してしまいます。なぜお風呂に入ると目のかゆみが増すのでしょうか?シャワーで花粉を洗い流しているわけですから、花粉の影響ではなさそうですよね。
実は、お風呂で目がかゆくなる人の特徴は、体を冷やす作用が弱いことにあります。「え?私、冷え性だけど…?」と言われそうですが、実は手足の冷えなどは関係のない、別の部分のお話です。
パソコンをイメージしてください。パソコンを長時間使っていると動きが悪くなってきて、「ウィ〜〜ン」とモーターのような音がなるのを聞いたことはありませんか?実はパソコンの中にはファンと呼ばれる風を送る機能があり、余計な熱を持たないように常に冷やしているのです。そのファンの機械音が「ウィ〜〜ン」の正体です。
このパソコンのファンのように、人間の体の中にも加熱しすぎた体を冷やそうとする作用があります。お風呂で目がかゆくなる人は、体の中で加熱しすぎた余分な熱を冷却しきれないのです。熱は上に昇る習性があるので、首筋に行き、最終的に表面である顔に行き着きます。その熱が目の粘膜を敏感にさせてかゆくさせてしまうのです。
目がかゆくならないためにやりたいこと
それでは、目のかゆみを抑えるために何をしたら良いのでしょうか?それは「スポーツドリンクを水で薄めたものを、お風呂に入る20分前に飲む」こと。たったこれだけです。
少し専門的な話になりますが、水分を効率良く吸収するためには、体液よりも少し濃度が薄い液体であることが好ましいのです。これは浸透圧といって、膜の内と外で濃度が違う場合、濃度を一定にしようと濃い液体が薄い液体を取り入れようとする作用が体にあるのです。スポーツドリンクは、体液に近くできていますが、水で薄めることで体液を薄めようと吸収を促すことができるのです。
そして、なぜお風呂に入る20分ぐらい前なのかというと、水分を補給してから体の中に吸収されるまで時間がかかるからです。スポーツドリンクの水で薄めたとはいえ、体が吸収するまでに時間がかかりますからね。体が水を吸収することで、お風呂に入ったときに余分な熱を冷やしてくれて、目のかゆみが抑えられるのです。
おすすめの割合は「スポーツドリンク:水=1:1」です。味も薄くなり、糖分も控えめになるので飲みやすくなるため意外に癖になりますよ!
まとめ
お風呂に入って目がかゆくなるタイプの方は、過剰な熱を冷やす作用が弱くなっているかもしれません。その作用を補ってくれるのが、スポーツドリンクを水で割ったものを、入浴20分前に飲むだけです。たったこれだけのことですが、意外なほど変化がでます。ぜひスポーツドリンクを水で薄めたものを試してみてください。
何を隠そう、私自身がお風呂に入ると目のかゆみが強くなるタイプでした。そんな私も、入浴前のスポーツドリンクで目のかゆみをほとんど感じることなく長湯が出来るようになりました。おすすめです。
(院長 秋澤英樹)
はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)
整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。
日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。
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