鍼灸がリハビリの後押しをしてくれた
佐藤廉です。
群馬の養気院で研修中です。
今回は私が鍼灸師になるきっかけになった話をしてみます。
鍼灸の効果を知る
私が鍼灸の効果を実感したのは、高校時代でした。
毎日ハードにバスケットボールの部活に取り組んでいた私は、疲労骨折寸前までいき、部活を休まざるを得ない状況になっていました。
小学校の頃から熱心に続けていたバスケットボール。
それまで長く休んだ経験はなく、そんなに時間はかからずに復帰できるだろうと、のん気に構えていました。
リハビリを黙々とこなす日々。
なかなか思った通りに回復せず、肉体的にも精神的にも、バスケをするのとは違った疲れがたまっていきます。
バスケから離れることで見えることもある。
自分の弱点を補うためのいい時間にできる。
と、プラスに捉えるようにしていても、時間が経てば経つほどマイナスな考えも浮かんできます。
復帰した時にどこまで前のように動けるんだろう?
周りについていけるだろうか?
不安な思いが頭をかすめ、その思いが大きくなると、身体も動かなくなっていきます。
リハビリも進みません。
そんな時、回復の手助けをしてくれたのが鍼灸でした。
施術を受けると、身体が軽くなり、動きやすくなる実感があったのです。
身体が動くと、やる気や集中力も変わってきます。不安がすべて拭いさられるわけではなくても、もう少し頑張ってみようという気持ちが生まれてきます。
リハビリへの取り組み方も変わり、無事に復帰することができました。
私以外にも鍼灸を受けていたチームメイトがいました。
「最悪の場合、歩けなくなる」と言われるほどの大怪我で、高校の三年間をほぼリハビリに費やしていました。
私とは比べものにならないくらいの不安や焦りと戦っていたと思います。
それでも、少しずつでも動きが良くなっていくにつれ、気持ちも変わっていくのが分かりました。
その頑張りが身を結び、最後の大会には間に合い、試合にも出ることが出来たのです。
その姿を見れた時の感動は今も忘れません。
高校時代の経験で進路が決まった
チームメイトとは今でも連絡を取り合いますが、当時のことは笑って話せます。
苦しい話でしかなかったはずのことが、いつかは普通に話せる日がくる。
お互い諦めていたらそうはならなかったかもしれません。
自分の進路への影響も大きかったと思います。
まさか自分が鍼灸師になるとは考えてもいませんでしたが、進路を選ぶ時になって「鍼灸師」という選択肢が出てきたのは、鍼灸に身体を変える力があることを知っていたからだと思います。
自分もその力を身に付けたいと思ったのです。
悩むことがあっても、高校時代の経験があったから進んでこれました。
いい経験をさせてもらいました。
はりきゅうルームカポス(鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
整動鍼の理論と技術に魅せられ、この道を究めたいと入社を決意しました。
不調を抱える方の力となれるよう励んでいきます。
趣味は、食べ歩き(お酒付き)
好きな言葉は、「人間万事塞翁が馬」
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