秋の花粉症
キク科
ブタクサ
道端、空き地、河川敷などを中心に全国に分布しています。秋の花粉症の代表的な原因がこのブタクサです。
南関東で花粉症が増えて来ているようです。
花粉の飛散時期は全国平均で8月から10月となっておりますが、東北では8月から9月、九州では9月から10月とやや時期が異なります。
また、ブタクサ花粉の特徴として喘息になりやすいとされています。スギ花粉の40μmに比べ半分の20μmと半分の大きさのため、気管支に入りやすいことが原因のようです。
ヨモギ
ヨモギの名前の由来は、よ(善)く燃える草という意味の善燃草(ヨモギ)という説があり別名モチグサと言われています。
繁殖力が強く、平地・高地など場所を問わず全国に分布しています。ブタクサとならび、秋の花粉症の代表的な原因です。飛散時期は8月から10月となっております。
ヨモギの葉を乾燥し裏側の線毛を採取したものが「もぐさ(艾)」と呼ばれ、お灸として使われます。また生薬は「艾葉(ガイヨウ)」と呼ばれ、古くから止血作用や月経調整作用、貧血、腹痛などに使用されています。
ヨーロッパではヨモギの近縁種であるニガヨモギやオウシュウヨモギなどが知られており、「血の道」を整えることでも有名で「ハーブの女王」として親しまれています。
またヨモギは、セロリアレルギーを併発する可能性が高く、セロリと同じ植物のセリ科のニンジン、メロン、スイカなどを食べると口腔アレルギー症候群が発症してしまうことがあるので注意が必要です。
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カナムグラ
野原や荒れ地、はては堤防と咲く場所を問わないカナムグラです。キク科と比べると飛散量は多くありませんが、秋花粉の原因となる一つです。
また、カナムグラは蔓(つる)になっており、茎には棘(トゲ)があり肌を傷つけやすいです。
ガードレールや電柱に巻き付いて生息する他、草に刺さって伸びてゆきます。
またカナムグラは、ビールの苦み付けに使用されるホップ(セイヨウカラハナソウ)と同じカラハナソウ属で親戚(近縁種)になります。
花粉の時期としては8月から10月となっており、キク科のブタクサ、ヨモギと同時期です。