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夏の花粉症

イネ科

カモガヤやハルガヤ、ギョウギシバ、オオアワガエリがイネ科を代表するものになります。

イネ科の花粉飛散距離は数キロほどとスギと比べるとかなり範囲が狭くなっております。

 

また、イネ科の飛散時期は日本の梅雨時期にあたり、本州や九州などはそれほど飛散していません。 

しかし梅雨のない北海道では飛散が多く、またイネ科の花粉症を持っている方も多くいます。

 

カモガヤ

カモガヤ夏の花粉症の代表的なアレルゲンです。オーチャードグラスとも言われ、5月から7月に花粉が飛散します。

 

また、ヨーロッパが原産地で、明治時代初期に日本に輸入されてきました。

 

イネ科の植物の中でも、アレルギー発症率は高く、野生化も多くしております。

日本では、子供の発症率が高く、また北海道にはカモガヤの花粉症患者が非常に多いと言われています。

ハルガヤ

ハルガヤカモガヤと同じく、夏の代表的なアレルゲンです。カモガヤと同じくヨーロッパが原産地で、輸入された物が野生化し全国に分布しています。

 

花粉の飛散時期としてはカモガヤよりやや早く、4月から6月に飛散します。

また、カモガヤ・ハルガヤ・オオガワガエリの外来種は花粉を放出する量が多いため花粉症になりやすいと言われています。

オオガワガエリ

カモガヤ、ハルガヤと合わせてヨーロッパから輸入された外来イネ科3種の一つです。

畑や河川敷に多く、日本のいたるところで野草化し分布しています。

 

花粉の飛散時期としてはカモガヤとほぼ同時期ですがやや長く、5月から8月に飛散します。

牧場従事者の職業病とも言われており、実際ヨーロッパの花粉症にイネ科が多いのも牧場従事者が多いからなのでしょう。

ギョウギシバ

花粉の時期が6月から8月とイネ科の中で一番遅く飛散します。全国の日当りの良い道端や堤、海辺などに分布しています。

キク科

ブタクサ

ブタクサ道端、空き地、河川敷などを中心に全国に分布しています。秋の花粉症の代表的な原因がこのブタクサです。

南関東で花粉症が増えて来ているようです。 

 

花粉の飛散時期は全国平均で8月から10月となっておりますが、東北では8月から9月、九州では9月から10月とやや時期が異なります。

 

また、ブタクサ花粉の特徴として喘息になりやすいとされています。

スギ花粉の40μmに比べ半分の20μmと半分の大きさのため、気管支に入りやすいことが原因のようです。

ヨモギ

 ヨモギヨモギの由来は、善(よ)く燃(も)える草から善燃草(ヨモギ)という説が有力です。別名モチグサとも呼ばれ、よもぎ餅の緑の原料として知られています。

 

繁殖力が強く、平地・高地など場所を問わず全国に分布しています。ブタクサとならび、秋の花粉症の代表的な原因です。

 

ヨーロッパでは、近縁種のニガヨモギやオウシュウヨモギが知られており、ヨモギとともに「ハーブの女王」として親しまれています。

 

ハーブの女王と言われるだけあり、作用としては血の道を整えることが有名です。止血効果や月経調整作用に加え鎮痛作用・経絡を温める作用・痰を除く効果があります。

 

「お灸(きゅう)をすえる」と昔から言われていますが、そのお灸の原料となっているのがヨモギの葉の線毛です。ヨモギの葉を乾燥させ、裏側の線毛を摂取したものを使います。

 

また、セロリアレルギーを合併していることが多いのも特徴です。

クワ科(現在はアサ科という説もあります)

カナムグラ

カナムグラ野原や荒れ地、はては堤防と咲く場所を問わないカナムグラです。キク科と比べると飛散量は多くありませんが、秋花粉の原因となる一つです。

また、カナムグラは蔓(つる)になっており、茎には棘(トゲ)があり肌を傷つけやすいです。

草に刺さって伸びてゆきます。

 

またカナムグラは、ビールの苦み付けに使用されるホップ(セイヨウカラハナソウ)と同じカラハナソウ属で親戚(近縁種)になります。

 

花粉の時期としては8月から10月となっており、キク科のブタクサ、ヨモギと同時期です。

ビールで花粉症状が出る?

ビールホップもカナムグラもカラハナソウ属です。カナムグラ花粉症の方は近縁種であるホップでも花粉症状が出てしまいそうな印象はあります。

 

しかし、安心して下さい。ホップもカナムグラも雌雄別株という繁殖スタイルととっており、ビールに使われるのは雌株ですので花粉は一切入っておりません。花粉は入っておりませんが、飲み過ぎには注意しましょう。

 

 

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