顔が重い、痛い、目が閉じない、食事が飲み込みづらい
症状
来院12日前、右耳の後ろが痛くなり、昼食後に右顔がつれる感じになった事に気付く。
自宅に帰り、歯を磨いている時に口から水がこぼれた。
10日前、病院を受診し「ベル麻痺」と診断される。
バルトレックスやプレドニンなどの薬が処方され経過観察になる。右顔面には麻痺の他に重さや痛みがある。
9日前、顔の状態はさらにひどくなり、痛み・重さ・麻痺が最も強い。
インターネットで鍼治療が有効な事がわかり都内の鍼灸院を比べたが、顔面神経麻痺を専門としている事と、国家資格を証明するものがホームページに掲載してあった事が理由で当院を選択。
来院時は顔面の痛みはピーク時と比べて6割回復していた。麻痺は発症時を比較して回復がみられない。味覚なし。
日常生活では、食事の時に飲みこみづらい、しゃべりづらい、目が閉じない事で困っている。
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来院者
女性
50 代
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期間
2016年1月 ~ 2016年2月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
7回
施術と経過
顔面神経麻痺による顔面の動きを回復させるためには、その原因に関わる頚・肩のコリを解消する事が必要不可欠である。
初回の治療直後から顔に変化を感じた。顔のつっぱり感が8割消失し、顔が健側に引っ張られる感じが消えた。
2回目の来院時には表情筋の動きが増し、味覚も回復してきた。その後の治療で急速に改善し、合計4回の治療で表情の左右差が見えなくなった。
5回目の治療で、顔の重さや違和感も完全に消えた。
その後、再発予防のために2回治療を行い、計7回で治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
顔面神経麻痺の症状の9割が4回の治療で改善した症例である。
発症から日が浅い段階で治療を開始できた事が、早期改善につながった。
また顔面神経麻痺に関連する頚・肩のコリを、原因から解消した事が回復を早めたと考えられる。
担当スタッフ