NEW右親指の動作時痛と可動域制限

症状

50代男性が右親指の痛みを主訴に来院した。2ヶ月前から徐々に症状が出現し、動作時に痛みを感じるようになった。特に朝にこわばりを感じることが多く、手を使う動作が苦痛となり日常生活に支障をきたしていた。初診時の触診では、親指の内転動作や屈曲において可動域制限と痛みが確認された。医療機関での診断や治療は受けていなかった。

施術と経過

背骨の動きと指の動きは連動していることが多いため、関連が深い背骨付近の状態を確認したところ、緊張による硬さが存在した。そこで背骨付近のツボに鍼をした。施術中に親指の動きが改善し、痛みもほぼ感じなくなった。初回の施術で症状が大幅に改善したため、治療は完了となった。その後、症状についての報告はなかった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• T7(1)R
• C7(1)R

まとめ

右親指の痛みと可動域制限を訴えて来院した症例である。背骨と指の動きの連動性に着目し、背骨付近の緊張部位に施術を行ったところ、初回の施術中に親指の動きが改善し、痛みもほぼ消失した。背骨の状態を整えることで末梢の症状が改善した症例であり、局所だけでなく全身的な視点からアプローチすることの重要性が示された。初回施術で症状が大幅に改善し、その後の報告もないことから、良好な経過をたどったと考えられる。