群馬研修日記・浦井編(23)「鍼灸師が嘘をついても、ツボは嘘をつかない」
浦井です。
”カポスの院長も知りたがる!?栗原オーナー25の秘密”です。どんどん行きます!
- 使う鍼数は3本前後。私が見た中での最大本数は4本。
- 1本の鍼、1穴だけで終わった治療がある。
- 触診、問診も取り方がとても微細。あいまいなところがない。
何となくのツボには、何となくの効果しかない
カポスに入るまで、効果を得る目的よりも、患者さんの満足度を高めるために打つ鍼をしていました。いわゆる”何にでも効く(と言われている)ツボ”に打つ鍼。痛いところに打つ、局所治療と呼ばれる鍼がメインでした。
極論を言えば、”ツボなんて必要ない”の世界です。
”ツボらしきもの”でじゅうぶん間に合ってしまいます。
こんな世界に違和感があり、自分なりの悪あがきをしていた時期があります。そんな時出会ったのがカポスの技術です。なんとなくから、くっきり鮮やかな世界へ。カポスで鍼を受けた自分の身体が答えを語っていました。「ツボが、なんとなくで良いはずがない」と。
少数のツボ、少数の鍼が可能な理由
なぜ、少数のツボ、少数の鍼でハッキリ変化が出るのでしょうか?
研修でそれがハッキリとわかりました。極限までツボを捉える精度を高くしているからです。精度の高いツボを使うから、シンプルに決まるのです。素材の味を活かす料理のようです。あれもこれもと欲張って放り込めば、ごった煮か闇鍋になります。患者さんが消化不良を起こしてしまいます。だから必要な素材しか使いません。
昨日のカポス院内研修においても、ツボの中心を捉える触診練習です。ゴマ粒大どころか、糸のサイズのツボを探し出します。”なんとなく指が止まったところ”でやっていたら、同じ土俵にすら上がれません。私は土俵の隅っこで押し出されないように必死でしがみついていた感じです。
さらに、とてつもない情熱を注いでいるのが、全く新しいツボ、新しい技術を探すこと。”ツボ”をはっきり認識できるようになると、教科書どおりのツボに疑問を抱き、発見されていないツボがあるのでは?と考えるようです。
まるで宝探しをしているかのようです。
宝物がなければ、宝探ししたって楽しくない!
宝探しは好きですか?
例えば、埋蔵金、油田、源泉、原石探しなどなど・・・夢がありますよね〜。とってもわくわくします!ただし、現実主義者の私は、宝探しに一つだけ条件を付けさせてもらいます。
条件:宝物が”ある”と約束されていること。
宝物があるのかないのか分からないけれど、とりあえず探してみる、それでは疲れますし、徐々にやる気も失せてしまいそうです。
宝探しを楽しいと思えるのは、既に多くの宝物を手にし、得た時の喜びを知っているからだと思います。その喜びを現実のものにしたくて、熱意を持って取り組めるのです。
養気院とカポスを見ていると、”ツボを探す”ことと”宝探し”は同じだな〜と感じます。 宝探しができるのは、そもそも「新しいツボが”ある”」と全員が心から信じているからです。
希(まれ)ちゃんの言うプライド
鍼は特殊な道具です。
使い方によっては、ただ”患者さんの身体を傷つける行為”になってしまいます。すべては、道具を使う鍼灸師に委ねられています。責任重大です。だから、鍼をすることを軽く考えたくないと思っています。「宝物=本当のツボ」に鍼を打ちたいものです。
鍼治療の技術は表からは見えません。患者さんを誤摩化すことができてしまうからこそ、嘘は絶対につかない。これがカポスと養気院のプライドです。
・・・これは連続テレビドラマ小説で主人公の希(まれ)ちゃんが言っていた台詞を拝借しました。栗原オーナーが、この場面を見ながら「うんうん」と深くうなずいていたのが印象的でした。お昼ごはんを頂きながら、毎日見ているうちにハマってしまいました。いつの間にか希ちゃんを応援している浦井です。
明日も研修は続きます〜。
はりきゅうルームカポス(鍼灸師・柔道整復師)
地に足のついた成果を出せる鍼灸師でありたいと思っています。
何となくいい感じかも?というフワッとした鍼をするのでなく…。
その人のポテンシャルを最大限引き出す力が鍼にはあります。
お力になれたら嬉しいです。
好きな言葉は「真剣勝負」
格闘技・筋トレ・猫が大好きです!
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