群馬研修日記・浦井編(20)「患者さんが安心する鍼灸師のお作法」
浦井です。
”カポスの院長も知りたがる?!栗原オーナー25の秘密”続きです。
おさらい↓
- 治療中はすべてにおいて、動作よりも声をかけることが先。とてつもなくジェントルマン。
ジェントルマンってそもそも何だ?
治療の現場で「この人、ジェントルマンだな〜」と感じたのは二度目です。ちなみに一回目は初めてカポスで秋澤院長の治療を受けた時です。その時の様子はここです。
なぜそう感じるのか?
答えは、カポスと養気院で共通して使用している技術、”古武術鍼法”の中にあります。”古武術鍼法”のルーツは活法です。活法では作法を大事にしているのです。
一般的に作法と言ったら、マナーや相手を尊重する姿勢、という解釈をされることが多いかと思いますが、活法の場合は意味が異なります。精神面よりも”具体的な所作”に焦点を当てているのです。
ジェントルマンポイントは”声がけ先行”
私がいちばん印象的だった具体的な所作は”声がけ先行”です。
「いまから首を触りますね」「今からここに鍼をします」「今の感じを覚えておいてくださいね」などなど。
徹底して先に声をかけてから全ての動作に移ります。それがとってもスマートなエスコートに見えるのです。
”声がけ先行”なんて常識!施術者なら普通にやっているでしょ?と思ったら大間違い。本当に”先行”していますか?私の場合、やっていたのは”声がけ同時”でした。
例えば「消毒しますね」と声をかけながら、もう同時に消毒。これは”声がけ先行”ではありません。たった1秒の差が大きな差になります。患者さんは心の準備が整うことなく、行為を受けることになるのです。これで十分と思っていた自分が恥ずかしいです・・・。
アウェー感をなくしたい!
治療空間は施術者にとってはホームですが、患者さんにとってはアウェーです。そのアウェーの空間で患者さんは大事な身体を預ける。不安で当然、警戒して当然です。
そんな時に、すかさずちょっと先のことを声がけし、心の準備をしてもらうのです。”声がけ先行”と”声がけ同時”、その差は歴然。一気に心のアウェー感がなくなります。
すべては良い治療をするためです。安心して身を任せてもらえれば、その分治療効果が出しやすくなります。”おもてなし精神”や”ホスピタリティ”といった、ふわっとした概念ではなく、はっきり行動で示すのが養気院とカポスです。
カポスのスタッフは全員、古武術鍼法の使い手です。と言うことは、全員がジェントルマンです。そう、ジェントルマン倶楽部です。
倶楽部と言えば、下のイラストが「俺が、俺が・・・」でおなじみ、三人組の某倶楽部に見えて来たのは秘密です。
上島さんが栗原オーナーかな?
クリりんぱ!
明日も研修は続きます~。
はりきゅうルームカポス(鍼灸師・柔道整復師)
地に足のついた成果を出せる鍼灸師でありたいと思っています。
何となくいい感じかも?というフワッとした鍼をするのでなく…。
その人のポテンシャルを最大限引き出す力が鍼にはあります。
お力になれたら嬉しいです。
好きな言葉は「真剣勝負」
格闘技・筋トレ・猫が大好きです!
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