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モノを握っていられないほどの頭痛が2回の治療で治った症例

" 秋澤英樹, 頭痛 "

2015年6月10日

院長の秋澤です。

 

先日、左の頭頂部から後頭部にかけての頭痛がある患者さんがいらっしゃいました。初めての鍼治療でしたが、2回ですっきりと良くなることができました。

ボールペンも握っていられない頭痛

頭痛鍼灸院が初めてのSさん。「鍼が痛いのはしかたがない。覚悟してきました。」と入ってきました。Sさんは40代前半の女性。小学生の2人の子供を育てながら、パートとして週2日程度接客のお仕事をしています。

 

事の始まりは来院の3日前。左の頭頂部から後頭部が激しく痛み、あまりの痛さで握っていたボールベンを落としてしまったそうです。来院時は、その時より痛みは落ち着いていたものの、頭蓋骨と皮膚の間がズキズキしていました。首と肩もガチガチに硬くなっており、左に振り向くような動きをすると、後頭部の付け根あたりのズキズキが強くなるという特徴がありました。

 

この特徴を踏まえて、背中のツボに鍼を1本すると、左に振り向くような動きをしてもズキズキしなくなりました。「全然違う〜!」ととてもびっくりされていました。そこから、さらに首の動きを整えるために鍼を2本加えました。合わせて鍼は3本。

 

治療が終わる頃には、「覚悟する必要はなかったみたいですね!」と。

鍼が痛くないことにも驚いていました。

この頭痛の原因は筋トレ!?

 

この頭痛はなぜ起きたのでしょうか。

 

筋トレ話を聞いたところ、ゴールデンウィーク、日頃の運動不足を解消しようとジムに通い、ひたすら肩甲骨周りの筋トレをしていたそうです。一見すると、体の良さそうなジム通い。

 

それなのに、なぜ頭痛が起きたのでしょうか。実は、運動不足によって背中が硬くなっていたため、スムーズな動きを取れていなかったのです。スムーズに動けない筋肉の代わりに、他の筋肉が代わりに働いてしまったために起きてしまったのです。専門的にいうと代償作用と言います。

 

体に悪い働きをもたらす代償作用をキャンセルするには、本来の動きを鍼で取り戻せばよいのです。そうすることで、頭痛のない本来の状態に戻ることができます。

 

カポスでは、このように「なぜ頭痛が起こる体になったのか」という歴史を紐解きながら治療をしています。頭痛を本気で治すには、患者さんの生活や習慣にも踏み込んで行かなければなりません。

 

 

<はりきゅうルーム品川カポス 院長:秋澤>

品川カポス院長 秋澤英樹

 

この記事を書いた人

はりきゅうルーム カポス 院長(鍼灸師)

整体師(活法)歴は10年以上あるが、鍼灸師としても一流になるためにカポスに入社。二刀流(整体・鍼灸)に憧れている。臨床で人体のしくみを解き明かす日々に喜びを感じています。

 

日ハムと名古屋グランパスを応援している二児の父。

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