共有することで、レベルが上がる
佐藤廉です。
群馬の養気院で研修中です。
養気院の周囲にはネギ畑が広がっています。
そろそろ収穫の時期なのか、あちこちで立派に育っています。
味は抜群とのこと。
私の中でネギは薬味など名脇役のイメージでしたが、こちらでは主役として食卓に乗るそうです。
群馬で食べておきたいものが一つ増えました。
1人の経験をみんなのものに
現在、養気院では院長の他に4人の鍼灸師が勤務しています。
毎日行う院内研修では、触診や、ツボの取穴の他に、実際に臨床であった症例を元にした症例検討も行っています。
良い結果が出ているもの、難しかったものどちらに対しても、他にどんなアプローチ法があるか、どんな見立てができるかと意見を出し合います。
臨床に入ってしまえば、自分の力を出し切るしかありませんが、こういう時には4人分の力をフル活用。
「こういう理由でこのツボを使ったけど、他の考え方はなかったか?」
「もう少し確認しておいた方がいいところはなかったか?」
と貪欲に、さらに効果を出せる方法を考えています。
自分がこれからの臨床で遭遇する課題を前もって検討できるので、とてもありがたい環境です。
私がこれまで勤めてきた職場では、「それぞれのやり方でやる」という考え方だったので、スタッフの間で共有できるものはほとんどありませんでした。それでは、一人一人で個別にやることが膨大に増え、時間と労力が無駄にかかってしまいます。
共有するには技術の核が同じでないといけません。養気院・カポスでは「整動鍼」という技術を共有して臨床にあたっています。
症状の分析、ツボを決める時の判断基準が同じなので、難しい症状に出会っても、周りに意見を求めることができます。
1人で考えて限界があることでも、他のスタッフの経験から解決できるのです。
それは、自分にとってプラスであると同時に、患者さんにとっても大きな効果となります。
それぞれが感じたことを全員が分かるようにしていくことで、自分の経験とは違う経験も積み重なっていくので、臨床力の向上に繋がります。
自分が分かっていたつもりのことも改めて聞いてみると、勘違いしているところがあったと気付いたり、もっと理解を深めなくてはと思わせてくれる場でもあり、いい刺激を受け続ける毎日です。
はりきゅうルームカポス(鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
整動鍼の理論と技術に魅せられ、この道を究めたいと入社を決意しました。
不調を抱える方の力となれるよう励んでいきます。
趣味は、食べ歩き(お酒付き)
好きな言葉は、「人間万事塞翁が馬」
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