鍼灸院の家の生まれた子供は鍼灸をどう思っているのか
養気院勤務の光山です。
※養気院はカポスのオーナー・栗原が院長を務める群馬の鍼灸院です。
鍼灸のある生活
ある日、クリ太くんが養気院の裏口から入ってきました。クリ太くんとは院長の息子さんです。辺りをキョロキョロ見渡しながら何かを探している様子。
顔を見ると、いつもとどこか違います。目がトローンし、顔を赤くさせしんどそうにしていました。見るからに風邪のような症状。
薬のある場所でも聞きに来たのかな?と思い、声を掛けようとすると、
嗄れた声で「お父さん、ハリしてー!」
「!?」
鍼治療をお願いに来たのです。
小学生が自分から鍼治療を受けに来ることも驚きですが、風邪の症状で治療を受けようと考えることに驚きました。
鍼灸院の家に生まれ、幼い頃から鍼灸治療を受けてきたクリ太くんにとって、風邪や体調不良を鍼灸で治すという考えは、私たちが薬を飲んだり、病院に行くことと同じぐらい、当たり前な感覚のようです。
クリ太くんは翌日には、元気いっぱいになり外に遊びに出掛けていました。
「薬が必要ない」ともっと早く知りたかった
初めて鍼灸院に相談に来られるほとんどの方が、病院で治療受けたり、市販薬を飲んでいます。それでも治らないため、藁をもすがる想いで来られます。
鍼灸治療を経験し、効果を実感すると、この行動は逆転します。
病院に行ったり、薬を飲もうとする前に、「〇〇な症状なんですけど鍼灸でよくなりますか?」と相談してくださるようになります。
鍼灸師だって鍼灸を受けている
私も幼い頃は、体調不良に悩まされました。お腹の調子を崩しやすい体質で、薬に頼ることが多かったです。お守り代わりに常備薬を持たされた時期もありました。
成長するにつれ症状は落ち着いてきたものの、油断するとすぐにお腹の調子を崩します。
鍼灸師になり、鍼灸治療でお腹の調子を整えることができることを知ってからは、薬を飲むことを考える前に、鍼灸を受けることにしています。時には、自分で鍼灸をすることもあります。
「調子が悪いな」というときにすぐ対処することで、薬に頼ることがなくなりました。
今のように鍼灸治療でお腹の調子を整えることを知っていれば、幼い頃の私もクリ太くんのように、当たり前の感覚で鍼灸治療を受けているはずです。
はりきゅうルーム カポス姉妹院=養気院(鍼灸師)
群馬県にある養気院で、カポスと同じ鍼灸の技術を用いながら日々臨床に励んでいます。1つ1つ明確な変化を出すツボの可能性に魅了され、生まれ育った大阪を飛び出しました。
群馬の魅力も開拓中です。
・活法研究会 講師候補
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