妊婦の花粉症対策
妊婦さんの花粉症対策でやってよい事とやってはいけない事
花粉症に悩む方は人口の約25%と言われています。多くの方が市販の薬や病院の薬でシーズンを乗り切ると思います。中でも妊婦さんは薬に制限があり対策に苦しむと思います。妊娠するとホルモンバランスが崩れ免疫力も低下します。今まで反応していなかった花粉にも過敏に反応しやすくなり花粉症デビューをしたり、例年よりも症状が強くでるケースも多いです。しかし多くの薬が服用できない妊婦さんはどのように対策していけばいいでしょうか?
妊婦さんがやっても大丈夫な対策法とやってはいけない対策法を紹介していきます。
やっても大丈夫な対策法
・花粉情報を得てなるべく花粉と接触しないようにする。
花粉の情報を得ることによって外出を控えたり、洗濯物を室内に干したりなどなるべく花粉と接触しない環境を作ることが大切です。
・マスクをする
これは花粉症のほとんどの方が行っています。花粉の侵入をある程度予防できます。その方に合ったマスクをする事がとても重要になります。マスクをしていると保湿・保温作用があり喉にウイルスが付着しづらくなるので風邪などの感染症予防にもなるので妊婦さんは普段からつけておくのもよいと思います。
・病院の内服薬(一部)
病院の薬は全て飲めるわけではないので、受診した際に妊婦である事を必ず伝えましょう。また産婦人科で花粉症を相談すると胎児に影響の少ない花粉症の薬を処方してくれます。薬の副作用や胎児への影響が絶対出ない保証はありません。本来妊婦さんは薬を飲まないにこしたことはありません。すぐに現れる場合や数年経ってから現れる場合もあります。かかりつけの産婦人科でよく医師と相談しましょう。
・点鼻薬
鼻づまりがひどい方はよく使われると思います。基本的に点鼻薬は局所作用しかなく、薬の成分が血液中に出ることはないと言われています。点鼻薬にはステロイドが含まれている物もあります。ステロイドはとても強力な薬です。直接胎児に影響はなくても間接的に影響がある可能性がありますので、医師とよく相談してから使うようにしてください。
また点鼻薬を過度に使用すると依存性があったり、鼻粘膜が肥厚してより鼻づまりがひどくなる事がありますので注意してください。
鼻うがいは水道水で行うと粘膜を傷つける恐れがあるので、市販されている生理食塩水を使用するようにしてください。
・点眼薬
花粉症で目の症状を訴える方はたくさんいらっしゃいます。そういう方にかかすことができない目薬。これは妊婦さんでも用法・用量を守れば使用する事が出来ます。市販の薬でもおおむね胎児への影響はありませんが、病院で診察を受けて処方された薬の方が安心だと思います。受診する際は妊婦であることを必ず伝えましょう。眼科、耳鼻科、産婦人科で処方してくれます。
・レーザー治療
一般的には妊娠中でも大丈夫と言われています。麻酔も鼻の粘膜に対しての局所麻酔なので血中に麻酔薬が入る事はほとんどありません。
・カポスの治療
副作用がないので妊娠中でも安全に施術を受けることができます。カポスは花粉症の根治を目標にした治療です。体への負担は極めて少ないですが高い効果を得られます。なぜならカポスの治療では自分で治ろうとする力(自然治癒力)を最大限まで引き出すサポートをしているからです。しかしながら通院中のご負担を考えて、安定期以降(16W)~臨月直前(35W)までの方のみお受けしております。
※くしゃみで流産や早産になることはあるの?
くしゃみをすると腹圧は凄く上がりますが赤ちゃんにまで影響しません。赤ちゃんはお母さんの子宮の中にいます。くしゃみで子宮が収縮することはないので流産・早産はしません。
やってはいけない対策法
・むやみに市販の薬を服用する事
市販薬は症状を抑えるのにさまざまな成分を用いて総合的に作用させます。なかには胎児に影響がある物もあります。むやみに市販薬を服用するのはよくないです。特に妊娠16週頃までは胎児が安定していない時期なので服用は避けましょう。
・以前病院でもらった薬を服用する。
女性は妊娠すると以前とは別人の体になります。薬もその時に合わせた処方をしますので再度受診してください。胎児に影響の少ない薬を処方してくれます。
その際に必ず妊婦である旨を医者に伝えてください。
・胎児のために治療せず我慢する。
胎児を最優先に考え薬などの治療を一切やらずに我慢してしまうお母さんが多いです。妊娠でホルモンバランスが変わり以前の体とは別人になります。その変化に対応するのも大変なのに花粉症まで我慢してしまうとお母さんにかかるストレスが大きすぎます。お母さんがストレスを抱えていると胎児に悪影響になってしまうのです。妊娠中でも胎児への影響のすくない薬を処方してもらったり、点鼻薬や点眼薬で対処する方法もあります。医師によく相談してみましょう。
カポスでは人間が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出して治療しますので、胎児への影響は一切ありません。
・ステロイド注射をする
ステロイド注射は重篤な副作用や依存性があるので危険です。妊婦であれば絶対にオススメはしません。
妊娠を希望している方へ
妊娠を希望している方は、妊娠中と同様にお体を大切にしていかなくてはなりません。花粉症治療が及ぼす体への影響を理解して、ご自身で決める必要があります。民間療法、薬、鍼灸、注射、手術などさまざまな治療法があります。
胎児に影響のある薬を飲み続けていると妊娠が判明してから影響の少ない薬に変更しては遅い場合もあります。特に症状の強い方はシーズン前から強い薬を服用して花粉飛散に備えるので長い期間薬を服用していることになります。
例年2月から5月まで症状が出る人は1月から薬を飲み始め5月の症状が出なくなるまで飲みます。その間約半年。その間に妊娠した場合、妊娠してから気づくまでが平均で8週~15週。妊娠4~7週は器官形成期と呼ばれ、臓器の原型ができる大事な時期で、服用を中止しなければいけない時期です。気づかずに服用していると、その間薬の成分が溶け込んだ血液が胎児にも流れていってしまいます。この状況は胎児にとっていい環境ではありません。それを避ける為にもあらかじめ医師に妊娠を希望している事を伝え、胎児に影響のない薬を服用することが大事です。
注射(ステロイド)は母体にも強い副作用が出現し生殖機能障害を引き起こす事例もありますので、妊娠を希望している方もそうでない方も避けたほうがよいと思います。
レーザー治療は妊婦でも問題ないとされており、花粉症の鼻づまりに効果が高い治療です。
妊娠を考えている人はあらかじめ医師と相談してなるべくストレスフリーな状態で妊娠に備えたほうがよいと思います。
1、胎児に影響のない薬を処方してもらう。(妊娠を希望している旨を必ず伝える)
2、レーザー治療で症状を抑える。
3、点鼻薬・点眼薬で症状を抑える。
4、民間療法で症状緩和を目指す。
5、体質改善をはかる。 →カポスの花粉症治療