花粉症の季節
季節ごとに花粉を分類
日本ではスギ・ヒノキがたくさん植林されその飛散量や距離も広く、花粉症患者の大半がスギ・ヒノキ花粉症となっております。
時期 | 分類 | 花粉の種類 | 花粉症患者の割合 | |
季節 | 春 | 樹木 | スギ ヒノキ ハンノキ シラカンバ … | 全体の70~80% |
夏 | イネ科 | カモガヤ ハルガヤ オオアワガエリ … | ||
秋 | キク科 クワ科 |
ブタクサ ヨモギ カナムグラ … |
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冬 | ||||
通年 |
ハウスダスト 空中真菌(カビ) ペット |
ガ ユスリカ ダニ ゴキブリ … イヌ・ネコなどのフケ |
通年(慢性)ある方:全体の15% |
春の花粉症
春に飛んでいる花粉は主に樹木から発せられるものが大半です。
現在の花粉症ではスギ、ヒノキが多く、ハンノキ、シラカバがスギのない地方に多く飛散しています。
日本人の花粉症人口は全体の約25%で、その人口の約80%はスギ花粉症といわれています。
スギ花粉の季節は2月から4月、半月から1ヶ月遅れること3月からゴールデンウィークまでがヒノキとなっており、日本での花粉症シーズンは「春」ということになります。
日本では春が当たり前の花粉症ですが、実は世界にスギ花粉症というのはそこまで多くありません。
またスギ・ヒノキは日本の中でも本州をメインに植林されており、北海道や沖縄には数が少ないです。
そのため、北海道ではスギ・ヒノキの花粉症者は全体の3%と言われており、平均(25%)と比べるととても少ないです。
☆もっと詳しく≫春の花粉症
北海道のスギ花粉が多い地域としてあげられるの函館や松前などの道南地域です。
本州の影響を強く受けるため、スギなどが植林され花粉症状が出てます。
それ以外の地域では、ハンノキやシラカバの花粉症が多くなっております。
このハンノキ・シラカバ花粉症は、口腔アレルギーを併発する可能性が高いのが特徴です。
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夏の花粉症
夏の花粉はイネ科であるカモガヤ・ハルガヤ・オオアワガエリと、ヨーロッパから輸入されてきた外来種とキク科であるブタクサ・ヨモギ・カナムグラが圧倒的に多いです。
イネ科の特徴としては牧草として全国的に咲いている反面、雑草化して道端や河川敷などにも育成されています。また、外来種であるために花粉を多く飛散する特徴があります。
日本でイネ科の花粉症は多い地域は北海道です。ハンノキ・シラカバとイネ科の花粉症が多い地域は、世界的にみるとイネ科の輸入先であるヨーロッパ(特にイギリス)が有名です。
イギリスでは日本と同等の人口の約20%が花粉症と言われており、その多くはカモガヤだと言われています。
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秋の花粉症
秋の花粉症と言えばキク科が有名であり、その中でもブタクサは秋の花粉症の中心です。ついでヨモギ、 カナムグラとなっております。
アメリカではキク科の多年草ブタクサが原因で、人口の約5%から15%が花粉症です。1961年に始めてアメリカから日本にブタクサが持ち込まれ花粉症が始まりました。当時「マッカーサーの置き土産」と呼ばれていたそうです。
ブタクサのシーズンは8月から10月がメインです。アメリカでは「秋」が花粉症シーズンになるのですね。
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冬の花粉症
冬の花粉症はあまり有名ではありませんが、一年中何かしらの花粉は飛んでいます。
有名なところではキク科のアキノキリンソウとハンノキ、カナムグラです。
一時、キク科のセイタカアワダチソウが冬の花粉症の原因とも言われておりましたがブタクサと間違われていたということで解決しました。
最も四季の中で一番花粉が少ないのが冬となるので、花粉症の方にとってみればつかの間の一時となるのではないでしょうか。しかし、早ければ1月中にはスギ花粉が飛び始めます。しっかりと対策をしてシーズンを穏やかに過ごしましょう。
代表的な飛散している花粉
月 | 種類 |
1月 | ハンノキ |
2月 | スギ、ハンノキ |
3月 | スギ、ヒノキ、ハンノキ |
4月 | スギ、ヒノキ、マツ、カモガヤ・ハルガヤ |
5月 | ヒノキ、マツ、カモガヤ・ハルガヤ、オオアワガエリ |
6月 | マツ、カモガヤ・ハルガヤ、オオアワガエリ |
7月 | カモガヤ・ハルガヤ、オオアワガエリ |
8月 | ブタクサ・ヨモギ、オオアワガエリ、カナムグラ |
9月 | ブタクサ・ヨモギ、カナムグラ |
10月 | ブタクサ・ヨモギ、カナムグラ、 |
11月 | ヨモギ、 |
12月 |