市販薬
市販薬の分類
花粉症が出るとまず薬を買いにドラッグストアへ行く方が多いと思います。
市販薬には第①類医薬品、第②類医薬品、第③類医薬品、医薬部外品があります。これらはリスク(副作用)に応じて分類されています。
特にリスクの高い第①類、比較的リスクの高い第②類、比較的リスクが低い第③類、それ以外を医薬部外品と言います。
第①類医薬品に関しては薬剤師から書面を用いての説明を受けなければ購入できません。第②類、第③類医薬品は登録販売者が居る店舗で購入することができます。
最近ではインターネットで医薬品が購入できるようになり話題になっています。
市販薬のメリットとデメリット
メリット
1.自分で選択することが出来る
薬局やドラッグストアには必ず薬剤師又は登録販売者がいます。登録販売者とは一般用医薬品の第②類、第③類医薬品を扱える資格で、2009年に出来た新しい資格です。薬剤師や登録販売者に症状や具合を話しながら適切な薬の情報を受け取り自分で薬を選択し購入することができます。
2.忙しい方や病院に行くほどでもない軽度な症状の方が利用しやすい
病院の診療時間に間に合わなかったり忙しくて行く暇がない方、病院に行くほどでもない軽度な症状の方は市販薬で様子をみる事ができます。これにより病院の混雑を少しでも軽減する事ができます。
デメリット
1.自分で薬を選択しなくてはならない
体の症状はさまざまです。病気の知識や薬の知識がないまま自身の判断で薬を購入すると稀に重篤な副作用がでる場合もあります。薬局やドラッグストアには必ず薬剤師又は登録販売者がいるので相談して薬を購入するようにしましょう。
2.市販薬で症状が軽減すると重大な病気の発見が遅れる
同じような症状が何度も出ているのに市販薬ばかりを飲み続けていると、薬を飲んだ時は楽になり治ったと思うがその裏には重大な病気が隠れていることがあります。市販薬ばかりに頼っていると発見が遅れる要因にもなりますので注意してください。
インターネット通販での市販薬販売
2013年からクスリのインターネット販売について規制する法律が変わってきました。今までは副作用や薬の乱用の恐れがあり懸念されてきたインターネット販売。それが全面解禁の方向へと変わってきました。
インターネットでの薬の販売はたくさんのメリットがあります。薬を買いに行けない高齢者や近くに薬局がない地域にも薬が行き届きます。だれでもどこでも24時間薬が買えるようになるのが一番のメリットです。
しかしインターネット販売にはデメリットもあります。それは副作用と薬の品質低下です。薬には必ず副作用があり年間約250件の被害が報告されています。その副作用がインターネット販売が解禁されると増えるかもしれません。また薬の価格競争が始まり粗悪な薬が出回ってしまう恐れがあります。
市販薬のインターネット販売はメリットもデメリットもあります。それらを理解した上で利用すると消費者の生活が便利になると思います。