NEW耳のつまり感と不眠を訴える症状への鍼灸アプローチ
症状
左耳のつまり感を主訴として来院。症状は2週間前から出現し、1週間前からさらに増強している。耳のつまり感は持続的に存在し、医療機関での聴力検査では異常は認められていない。以前に突発性難聴の既往があるため、症状の進行に対する不安を抱えている。また、不眠の症状も併せて認められる。
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来院者
女性
30 代
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期間
2022年12月 ~ 2022年12月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、仙骨部周辺の冷えと臀部の緊張が確認された。全身の調整を目的として、臀部、背部、腰部のツボに施術を行った。また、不眠の改善も考慮した施術を実施した。初回施術直後は大きな変化は見られなかったものの、後日の来院時には耳のつまり感が軽減したとの報告があった。不眠症状についても改善が認められ、以前より睡眠が取れるようになったとのことである。
使用したツボ
まとめ
耳のつまり感に対して、局所的な治療ではなく全身の調整を主体とした施術アプローチを選択した。その結果、耳の症状と不眠の両方に改善が見られた。特に、仙骨部の冷えや臀部の緊張といった遠隔部位の状態改善が、症状の緩和に寄与した可能性が示唆される。今後は定期的な施術により、症状の再発予防と全身状態の維持を図ることが望ましいと考えられる。