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NEW心臓手術後に続く動悸と息苦しさの症状改善例

症状

半年以上前の心臓手術後から、息苦しさ、動悸、左耳のつまり感を自覚している。特に朝方に症状が強く出現し、体調不良が継続することで日常生活に支障をきたしている状態である。循環器内科での検査では異常は認められず、「パニック障害」もしくは「自律神経失調症」の診断を受けている。投薬治療を継続しているものの改善は見られず、耳鼻科や複数の鍼灸院での施術も効果が得られていない。初診時の所見として、背部および胸鎖乳突筋に著明な緊張が確認された。

  • 来院者

    男性

    50 代

  • 期間

    2023年8月 ~ 2023年9月
  • 頻度

    週1回程度
  • 通院回数

    4回

施術と経過

呼吸の改善を目的として、手足のツボを中心に鍼施術を実施した。初回施術後の一週間は動悸や息苦しさの出現がなく、症状の改善が確認された。その後も同様の施術方針で継続し、施術期間中は動悸や息切れの症状は出現せず、喉のイガイガ感も回数を重ねるごとに改善がみられた。ただし、左耳のつまり感については変化が認められなかった。計4回の施術で主症状の安定が得られている。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

本症例は、心臓手術後に発症した自律神経症状に対して鍼施術を行った事例である。患者は「パニック障害」もしくは「自律神経失調症」の診断を受けており、投薬治療では改善が得られていなかった。手足のツボへの鍼施術により、最も苦痛を感じていた動悸と息苦しさについては早期から改善が得られ、4回の施術で症状の安定化が実現できた。一方で、左耳のつまり感については改善が得られなかったことから、今後は耳周辺への局所的なアプローチを検討する必要性が示唆される。本症例からは、自律神経症状に対する遠隔部位への鍼施術の有効性が確認された。

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