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音が頭にこもる、響いて聞こえる低音障害型感音難聴

症状

2ヶ月半前にテレビの大きな音に響きを感じ、左耳に水が溜まっているような違和感があった。常にではなかったのでそのままにしていたが、1ヶ月前に左耳の症状が繰り返し起こるようになったため、耳鼻科を受診したところ、「低音障害型感音難聴」と診断された。投薬を2週間続けたが症状は改善せず、低音の聴力がさらに低下したため1週間入院した。聴力は若干回復したものの、音のこもりや響きは現在もある。入院中から不眠になり、退院後もよく眠れない日々が続いている。退院4日後に当院に来院された。

  • 来院者

    女性

    70 代

  • 期間

    2021年2月 ~ 2021年3月
  • 頻度

    週2~3回
  • 通院回数

    10回

施術と経過

首から肩、背部までの緊張が顕著であった。手足、背中のツボを使い、耳に関係する側頚部や顎の緊張を取ることに加え、不眠の改善につながるよう施術を行った。
2診目 大きな変化はない。電車のアナウンス、自分の咀嚼音、換気扇、家族の声などが響く。睡眠薬を飲まないと、2時間くらいで目が覚める。後頚部の緊張を取るため、臀部のツボを加える。
3診目 ひびき、こもりともに少し良い。家族の声も響かなくなってきた。換気扇の音はまだ響く。前回の施術に加え、背部の緊張を緩めるツボも使った。
4〜8診目 ひびき、こもり共に徐々に減少。換気扇がついたままでも気にならなくなってきた。睡眠も安定してきた。
9診目 95%良い。家族の声と換気扇のひびきが少し気になる。5~6時間まとまって寝れるようになってきた。
10診目 聴力回復。ひびく音はなく、こもりも改善。睡眠薬を飲まなくても眠れるようになった。調子が良いとのことだったため、良い状態を保てるよう施術を行い、終了とした。

データ

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

耳と睡眠への影響が大きいと考えられるところを重点的に緩められたことが症状の改善に繋がったと考えられる。入院しても回復しきらず不安な気持ちも強い中、ご本人が適度な運動を心がけるなど体を良い状態にしていけるよう取り組まれていたことも良い方向に向かった要因であった。

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