鼓膜や聴覚の検査で異常はないと言われた耳鳴り
症状
来院の1週間ほど前から耳鳴りがし始めた。最初はセミの鳴き声のような音だったが、その後キーンとした高い音やジー、ツーンなどの音も聞こえるようになる。音の大きさは波があり、じっとしている時や静かな場所で気になる。飛行機に乗った時のような耳の圧迫感も感じている。病院で検査を受けたが、異常はなく、処置の仕様がないと言われたため、他に方法はないかと検索し、当院に来院された。
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来院者
男性
40 代
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期間
2021年8月 ~ 2021年8月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
4回
施術と経過
両耳ともに耳鳴りがあるが、どちらかと言えば左のほうが大きいとのことであった。
触診してみると、側頚部の緊張が強く、特に左側の緊張が顕著であった。左を調整することで、右の状態も変わってくる可能性があると考え、左の側頚部を緩めるツボを使い、緊張を緩めた。
2診目 側頚部は柔らかくなったと感じるが、耳鳴りはしている。頚の奥の方の緊張が残っていたため、そこへのアプローチと右側頚部の緊張を取る鍼も合わせて行った。
3診目 耳鳴りが小さくなり、左と右がほぼ同じに大きさになっている。側頚部も柔らかい状態が維持できていたため、前回と同様に施術を行った。
4診目 良い状態が続いており、耳鳴り、圧迫感ともに気にならないとのことだったため、良い状態を維持するための施術を行い、終了とした。
まとめ
耳の症状と頚や肩の緊張の関わりは深く、今回は特に側頚部の緊張の影響が大きかったと考えられる。
頚や肩の緊張を取るだけでは解決しない場合もあるが、まず第一選択として緊張が顕著なところはしっかりと緩めておくことが大切である。