背中から腕にかけて痛みが強くて夜眠れない
症状
来院の3ヶ月前に右腕の痺れが出現、1ヶ月前からは背中の痛みと腕の痛みも出現。来院時、もっともつらい症状は、背中から腕にかけての痛み・重さ・だるさであった。朝起きた時が最もつらいが、ここ数日は寝付けないほど夜も痛む。
痛みは常にあるが、1日10回程度強い痛みがくる。特に、物をもつ動きや拭く動きで起こりやすい。病院で行った検査では異常は見られず「肩のコリとストレートネックが原因でしょう」と言われた。仰向けで寝られず、夜中に目が覚めるのを何とかしたいと来院された。
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来院者
女性
40 代
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期間
2020年2月 ~ 2020年4月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
9回
施術と経過
1診目 背中の緊張を探っていくと、脊柱の際に強い反応が見られた。押すと腕のだるさとしびれが増すとのこと。鍼をした直後もだるさとしびれが強くなったが、10分ほど鍼をしたまま休んでいると、しびれ・だるさが共に減弱した。
2診目 仰向けで眠れた。だるさとしびれはあるが、前回よりは状態が良いと感じる。
3〜8診目 徐々に症状は減り、夜や日中は楽になってきた。朝起きて30分ぐらいはまだつらい。元々あっただるさ、しびれの範囲が狭くなってきたら、側胸部や前胸部の痛みが気になる。足のツボでアプローチしたところ、症状は消失。
9診目 前回から2週間後に来院。日常生活は問題なく、夜も目が覚めることはない。首を深く後ろに曲げると、少し重だるさが出る。臀部のツボを加え、症状の改善を図った。日常生活では支障ないとのことで施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
脊柱の際を押圧したところ顕著な反応が見られたため原因である可能性を考えた。腕の症状は、背中や首の影響を受けて出現していることがある。さらに首の緊張は、臀部とも関係している。身体全体の調整を行ったことで良い結果が出たと思われる。