気管支炎のあとから後頭部がズキンズキンと痛む
症状
来院の2週間前に風邪から気管支炎になり、その後から頭痛がひどくなった。
気圧が変わる時に頭・首・目が痛くなるが、その痛みとは違う痛みがある。いつもは頭痛薬を飲めば治まるが、今回の痛みには効かない。ここまで痛いのは初めてで、眠れない日が続いている。
入浴、温かい飲み物を飲むと、一時的に痛みが和らぐ。
来院時は、右後頭部がブヨブヨしている感覚があり、痛みも強い状態であった。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年12月 ~ 2020年1月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
5回
施術と経過
1診目 頭痛と関わりが深い首と背部にコリが見られた。そこを緩めるために手足に鍼をした。
2診目 痛みは減っているが、波がある。弱い頭痛を感じることがある。前回に続き、首と背中を緩める目的で足に鍼をした。
3診目 なんとなくの痛み、重さはあるが、スッーと眠れる様になった。
4診目 頭痛はない。疲れると「クラッ」と来る感じがある。これまで比較し、前胸部の硬さが顕著だったため、前腕に鍼をして緩めた。
5診目 頭痛なし。天気が悪い時にも頭痛は出なかったため、終了とした。
使用したツボ
まとめ
気管支炎などで咳が出ていると、背部の緊張が高まる。背部は、首や前胸部と密接な関わりがあり、今回の症例は、背部の緊張が首や前胸部の緊張につながり、頭痛を引き起こしていると考えた。その関係性を踏まえ、背部、首を同時に緩められたことで、早期の改善につながったと考えられる。