音が反響する、耳に水が入ったよう、ボーっとした低い耳鳴りを常に感じている
症状
1ヶ月前、耳が塞がるように感じ、耳抜きをしても治らなかった。
3日経っても改善しないため、病院で検査をすると「急性低音障害型感音性難聴」と診断され、ステロイド薬を処方された。
2週間経っても回復が見られないため入院。ステロイド点滴を1週間行ったところ、耳の塞がり感のみ多少楽になって退院した。
その直後、熱中症になり耳の塞がり感が発症当時と同程度まで悪化。
来院時の症状は、右耳の聞こえが悪く小声で話されると聞きとれない。
また、音が反響する感じがありテレビがうるさく感じて疲れる、少しざわついたお店に30分といるだけでぐったりと疲れてしまう。
耳がふさがる感じと水が入ったような感じがあり、ボーっとした低い耳鳴りを常に感じている。
突発性難聴についてインターネットで調べ、鍼が効果的であることを知り、来院された。
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来院者
女性
20 代
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期間
2016年8月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
16回~20回
施術と経過
右側の側頚部に強い緊張が見られた。その緊張が耳に悪影響を及ぼしていると考え、手と膝のツボから緩和をはかった。
初回の施術後、音が反響する感じとつまりが半減した。
その後、日によって波があるものの5回目の施術後には音の反響が消失した。
8回目に歯ぎしりがあることがわかり、耳への影響を考慮してアプローチした。
10回目には耳鳴りがあまり気にならなくなり、14回目には聞こえ方の左右差もなくなった。
17回目にはつまり感も気にならなくなった。
大きい音を聞いた直後は、耳鳴りやつまりが多少気になるが、日常に支障はないレベルまで回復した。
データ
使用したツボ
まとめ
完全ではないが、日常生活に支障ないレベルに回復したケースである。
頚の緊張を緩めることによって血流が改善し、耳の症状の回復につながったと考えられる。
また顎関節の問題(歯ぎしり)があることがわかり、改善を促したことも回復を早めた要因であると考えられる。