頚~肩にかけて重く、悪化すると痛みとしびれを感じる
症状
仕事で1日中座ってパソコン作業をしている。5〜6年ほど前から、左頚から肩にかけて重く感じている。 ひどい時は、痛みと軽いしびれを感じる。カイロプラクティックに通っていたが、症状は徐々に増してきていた。 心配になり病院でレントゲン検査を受けたところ、ストレートネックと診断された。鍼治療を試してみようと思い、来院。
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来院者
男性
40 代
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期間
2014年6月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
2回
施術と経過
肩に触れると、肩上部のコリが顕著であった。ここが硬い場合は坐骨(ざこつ)に原因があることが多い。坐骨のツボに鍼をしたところ、肩の表面のコリは緩解した。 長年の座り仕事の影響でインナーマッスルの大腰筋にも問題があると考え、足の甲のツボに鍼を行った。 すると肩が軽くなり、動きもスムーズになった。最後に肘のツボに鍼をすると、肩がスッキリした。 左側の肩がスッキリしたことで、何でもないと思っていた右側のコリがわかるようになった。 1週間後、2回目の来院。前回の訴えであった左の頚と肩の重さは楽になっていたが、その外側に気になるところが残っていた。 コリの位置を確認し、仙骨からの影響だと考えた。仙骨のツボに鍼をすると楽になり、さらに外側に気になる点が残った。 肩甲骨のツボに鍼をすると、左肩の重さが全く気にならなくなった。
使用したツボ
まとめ
パソコン作業による長時間・長期間の座位が、肩の重さに影響していた典型的な症例である。 座り続けていると脚の付け根(坐骨)が圧迫される。これが肩こりの原因になっている例は少なくない。 肩こりは上半身だけの問題ではなく、下半身からの影響も常に考慮すべきである。