人差し指、中指、薬指、小指の麻痺としびれ
症状
来院の1ヶ月前、重い荷物を持った後、肩甲骨周囲に違和感を感じた。その後徐々に、右手の人差し指〜小指がしびれが表れ、力が入りづらくなった。医師に頚椎症と診断され、ステロイド剤を服用したが、症状に変化は見られなかった。
来院時、肩甲骨周囲の痛み、右人差し指〜小指の痺れと右人差し指と中指の指先が麻痺している感覚がある。包丁を使う際に指の力が抜けることがあり、食材を切るのが困難になる。また、ヨガで腕立て伏せの姿勢をとると、腕や指の力が抜けてしまい、支えきれないなどの問題を抱えている。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年8月 ~ 2019年8月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
6回
施術と経過
1診目 痛みがある肩甲骨周囲を触診してみると、肩甲骨の内縁上部に顕著な硬さが見つかった。肩甲骨の動きを改善させるために臀部のツボに鍼をしたところ、腕や指に力が入る感覚に変わり、腕立て伏せの姿勢を取っても力が抜けることがなくなった。
2〜5診目 1回目の施術後、肩甲骨周囲の痛みはほぼ消失し、包丁も以前より安定して使えるようになった。右手指先が麻痺している感覚としびれが残っていたため、手指と関係の深い脊柱際のツボに鍼をした。麻痺としびれは完全に消失しないが、指先が温かくなってくる感覚が生じ、麻痺・しびれの範囲が狭くなってきた。
6診目 右手指の麻痺としびれが共にほぼ感じない程度に回復したため施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
手指の動きに関しての不具合やしびれは、胸椎の脊柱際との関連性が高い。頚椎症でしびれが出ることもあるが、今回の発症の発端から考えると、肩甲骨や胸椎からの影響が大きく出ている状態であったと考えられる。