NEW散歩後に突然起きた下肢全体の激痛
症状

散歩後の洗濯物干し中に突然発症した右下肢の痛みを主訴に来院。痛みは下肢全体に及び、動作時に関係なく常時痛みを感じる状態であった。痛みのため動くことが困難な状況で、日常生活に支障をきたしていた。触診所見では熱感は認められなかったものの、大腿後面から下腿後面にかけて著明な筋緊張が確認された。
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来院者
女性
70 代
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期間
2024年9月 ~ 2024年9月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
4回
施術と経過
初回施術では、腰部や肩部のツボを用い、特にハムストリングスの緊張緩和を目的とした施術を実施した。その結果、症状は軽減したものの完全な改善には至らなかった。2回目の施術時には痛みの部位が限局し、3回目以降は階段降下時と正座時の痛みのみが残存していた。これに対し、膝関節と股関節の可動性改善を目的としたツボを追加して施術を行った。計4回の施術により、日常生活に支障のない程度まで改善した。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
急性発症の下肢痛に対し、段階的なアプローチが奏功した症例である。初期には全体的な疼痛緩和を目指し、症状の限局化に伴って特異的な部位への施術を行うことで、効果的な改善が得られた。特に、ハムストリングスの緊張緩和から始め、その後膝関節と股関節の機能改善へとアプローチを変更したことが、症状の改善に寄与したと考えられる。4回という比較的短期間で日常生活動作の改善が得られた点は、早期介入と適切な施術方針の選択の重要性を示唆している。