後ろから後頭部を殴られたような激痛
症状
バスの運転手。一週間前、3時間程パチンコをしたのち帰宅。夕食をとりながら飲酒を始めた途端、後頭部に痛みが起こり始めた。 その時は30分程度で軽減したが、2日後また痛みが起こった。今度は「後ろから殴られたような激痛」で、2日前とは比べ物にならないレベルの痛みだった。 脳内に何か異常が発生しているのではと疑い、すぐに救急病院へ行って精査するもCT・MRI共に異常なし。痛み止めを処方されて痛みが軽減した。 しかし次第に痛み止め(座薬を含む)が効く時間が短くなり、不安を感じて来院された。 痛みの範囲は当初から右側のみ。右後頭部にかけてピリピリした痛みが広がり、頭の付け根がズキズキ、ガンガンと痛む。また、食事で噛み始めると痛みが強くなる。
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来院者
男性
40 代
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期間
2016年10月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
3回
施術と経過
「ズキズキ、ガンガンした痛みがここから始まっている」と頭の付け根を指さした。まずはその痛みにアプローチした。 その痛みの原因として、手の緊張が発端となっているのではないかと考え、手のツボに鍼をすると痛みが軽減した。 しかしピリピリと広がる痛みは軽減がなかったため、別の原因があるのではと考えた。そこで、臀部のツボに鍼をしたところ軽減。 二診目、三診目も臀部のツボの硬さを取り除いた。 一診目の施術で頭痛が減少し薬が長時間効くようになった。二診目の施術で痛みが完全に消失。三診目の施術は予防を行って終了した。
使用したツボ
まとめ
日頃バスの運転で長時間座っていることが臀部に負担をかけていたと考えられる。 また発症当日の行動(3時間のパチンコ)が臀部の疲労を強め、手の疲労も重なって頭痛を引き起こしていた。 発症から一週間という早いタイミングで来院し、仕事を休み3日に1回のペースで通院したことが早期改善につながった。 また飲酒によって胃腸に負担がかかり、臀部の緊張を助長していた可能性があったため、そこを考慮した。