東京研修日記・光山編 鍼をする時、どこに立つかで効果が変わる
養気院(姉妹院)で勤務を始めた光山です。
相変わらず群馬と東京を行ったり来たりです。7月10日(日)・ 11日(月) の2日間は東京でした。
ここで行われたのは「活法整体入門セミナー☆骨盤編」です。
「活法」と言うのは、簡単にいえば整体の一種です。古くからある武術の裏技にあたるもので、整体の源流と言われています。
活法を勉強するのは初めてで、特に今回の骨盤編は、すごく楽しみにしていた1つです。
なぜなら、大阪の鍼灸整骨院で働いていた時に、患者さんから「あそこの○○整体院で『骨盤がズレてますねー』って言われたんです。」と聞いていたからです。リアクションを取れずに困ったこともありました。
間合いが悪くて汗だくに
この勉強会のテーマは骨盤ですが、そもそものところ「活法は短時間で大きな変化を出すことができる」と聞いていたので、力も使わず楽なのかなぁと思っていました。
でも、実際にやってみたらすごく疲れます。力を入れていないのに汗だくになりました。しかし講師は平然とやっています。しかも技の説明をしながら。
長くやっていると慣れてくるのかな~。
くらいに思っていたのですが、すぐ間違いだと気付きました。
練習中、何度もポジションを注意されました。
「もっと体を患者さん(役)に近づけた方がやりやすいよ。」
「その位置からだと肘が曲がりすぎて力が逃げるよ。」
など。
その違いは微妙な違いです。
端からみたら変わってないと思われるかもしれません。
そんなわずかな違いでも、「あれ? あまり疲れない!しかも動きやすい!」
もしかして、わざわざ自分で動きにくいポジションにいただけのこと?
下手は隠せない
講師の手技はとてもスムーズです。始まりから終わりまで流れるようです。
受けた時は、「たったこれだけでこんなに変わるの!?」と思いながら・・・しっかり変わる!
次のはどんな風に変わるんだろう、と受けるたびにワクワクが倍増していきました。
実技練習に入ると、「次の動きはどうだったかな、こうだったかな」と手探りでやるため、練習パートナーの受講者の顔は曇っていきます。
「上手くできた!」と思った時は、
「今の、よかったよ!」
と言って頂き、その光景を見ていた講師からも「今のいいよ!」とうれしいお言葉が飛んできます。うまくいった時は練習パートナーもすぐに分かり、その後の変化を確認する前に、足が軽いとか、立ち上がる感じがさっきと違う、なんて感想を頂くことができました。
技が上手く行った時は、自分も相手も、そして講師も、みんなわかる。
そのことに驚きました。
これは受講生に一番人気の骨盤回しという技です。万能と言っても過言ではない効果が期待できるようです。
かっこよく技を決めるにはどれぐらいかかるのやら。
練習あるのみです。
休憩時間に休まない参加者
驚いたのは、参加者の熱気です。
全国各地から、「活法を学びたい!」という鍼灸師と柔道整復師が集まりました。講義の時間と実技練習は当然のことながら、休み時間でも隙があればすぐに講師に質問し、現場で困ってる症例があれば、参加者同士が意見を出し合います。
セミナーが終わっても、夜遅くまで雑談会(自由参加です)。こんなに講師も受講生も熱いセミナー今まで受けたことがないので、よい刺激になります。
鍼灸師が整体から学ぶこと
鍼灸をやるのだから整体は関係ない。
それは間違いでした。活法をやってみてわかった、ポジションと姿勢の重要性。鍼灸でも全く同じです。「腰が痛くなるのは鍼灸師の職業病」と言われることがありますが、それは、施術をする時の姿勢に問題があることがわかりました。
正しいポジションで無理のない姿勢で行えば、鍼灸はもっと楽にできるはずです。養気院の院長(カポスのオーナー)が技術研修の一環として活法を導入している意味がわかりました。まだまだ大事なことが潜んでいそうです。
カポスと養気院の技術=整動鍼は、この活法の考え方がベースになっています。言葉では理解できても、実感がありませんでした。この活法を体験して関係性が少しわかったような気がします。
はりきゅうルーム カポス姉妹院=養気院(鍼灸師)
群馬県にある養気院で、カポスと同じ鍼灸の技術を用いながら日々臨床に励んでいます。1つ1つ明確な変化を出すツボの可能性に魅了され、生まれ育った大阪を飛び出しました。
群馬の魅力も開拓中です。
・活法研究会 講師候補
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