頭痛の鍼灸
カポスの頭痛治療
頭痛を誘発しやすい共通の問題を解決することを目的とした治療です。すべての頭痛に共通しているのは、首(頚)や肩のコリの問題です。また、内臓の調子や慢性的な疲労などを考慮した治療を行います。
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肩こりの問題
頭痛の分類に関係なく、カポスの頭痛治療は肩こり治療がベースです。肩こりを解消せずに頭痛は治らないと考えています。ただし、その肩こりを自覚していない場合もあります。意識はより痛みの強い方に向かうため、頭痛が激しい時は肩のコリ感が隠れてしまうからです。
逆に言えば、頭痛があって肩こりを感じない人ほど、頭痛のレベルが高いことになります。 治療を進めると「頭痛は軽くなったのに肩こりが激しくなった」と訴える患者さんがいらっしゃいます。肩こりを感じる余裕ができたことになります。その肩こりはそのまま治療を継続すると消えます。もちろん、その頃には頭痛もすっかり消えています。
項(うなじ)の問題
頭痛の原因にダイレクトに関わっているのは、項(うなじ)です。項のコリがほぐれることで頭痛は軽くなります。ただし、ここに重大な落とし穴があります。項に直接鍼(ハリ)してほぐそうとすると、その反動で頭痛が一時的に悪化する場合があるため慎重に行わなければなりません。
一時的な悪化を覚悟で行う鍼治療もありますが、私たちの方針ではありません。カポスでは、鍼の反動が起こらないように間接的に項のコリを緩める方法を用いています。一般的な鍼灸院では用いていない特別な技術です。
ポイントは肩甲骨です。肩甲骨が頭部を動かす時の支えになっていることはあまり知られていません。頭部の動きに合わせるように肩甲骨も動いてバランスを取っているのです。このような連動があるおかげで、項の筋肉の負担が軽く済んでいます。
肩甲骨の動きが悪くなると、頭部の動きを項の筋肉が単独で支えなければならず、大きな負担となります。その負担に耐えようとして筋肉が強ばります。強ばりが一定期間続くと筋肉が柔らかくなるのを忘れてコリコリしてきます。これが項にコリができるメカニズムです。
頭痛の引き金となる項のコリは、肩甲骨の動きを整えて解決する。これがカポス流です。
肩甲骨の問題
肩甲骨の働きは極めて重要です。腕を動かしているのも肩甲骨です。肩甲骨の動きを止められてしまうと腕を自由に動かすことができません。
胸椎との連動も重要です。胸椎は心肺機能と深く関わる位置だけに、肩甲骨も心肺機能と深い関係があります。肩甲骨の動きが鈍ると呼吸が浅くなります。十分な酸素と血液が全身に巡らず、内臓機能は低下し筋肉は柔軟性を失います。それだけでありません。呼吸の乱れは精神を不安定にさせます。
肩甲骨の重要性は、項、腕、胸椎との関係性だけでも十分ですが、もう一つ加えるなら骨盤との連係です。四足歩行の動物を思い浮かべてください。肩甲骨は前脚の付け根であり、骨盤は後ろ脚の付け根です。前脚と後ろ脚の連係がなければ歩くことも走ることもできません。
二足歩行になった人間も、肩甲骨と骨盤の連係を忘れていません。肩甲骨の動きは骨盤に伝わり、骨盤の動きは肩甲骨に伝わるように出来ているのです。
骨盤の問題
ここまでの話から肩こりに骨盤の状態も影響する可能性がお分かり頂けたと思います。頭痛を治すため、時には骨盤機能の調整が必要になります。カポスの鍼(ハリ)は整体から生まれているため、骨盤調整も自由自在です。
女性では子宮環境が肩こりに影響している場合も少なくありません。月経(生理)を考慮した施術を行います。
頭痛治療は総合治療
頭痛治療には総合的な視点が必要です。ですから、総合的視点が欠けてしまうと頭痛治療が上手くいきません。長年悩んでいる頭痛も、総合的視点で分析すれば解決の糸口が見つかります。頭痛治療で使用するツボのエリアを示してみました(肩こりで使用するツボもこのエリアの中に入ります)。このエリアの中からさらに絞り込んで一番効果の高いツボを使います。
背中のツボの例 | 足首のツボの例 | 手のツボの例 |
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