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寒暖差アレルギー

寒暖差アレルギーは鍼治療の適応症です
寒暖差アレルギーは鍼治療で改善できる

寒暖差アレルギーとは

寒暖差アレルギーとは正式には「血管運動性鼻炎」と言われています。花粉症などのアレルギー性鼻炎と合わせて「鼻過敏症(はなかびんしょう)」に分類されます。

 

鼻過敏症 アレルギー性鼻炎(花粉症など)
寒暖差アレルギー(正式名称:血管運動性鼻炎)
好酸球増多性鼻炎

 

寒暖差アレルギーの診断基準
通年性の鼻炎症状がある
皮膚テストや血液検査、抗原誘発テストで陰性
鼻汁好酸球検査で陰性

 

寒暖差アレルギーと花粉症の違い

寒暖差アレルギー 花粉症
目の充血 なし あり
誘発物質 なし あり
気温の変化 関係あり 関係なし
原因 不明 アレルギー(Ⅰ型アレルギー)
男女比 ?(データなし) 5:6(男:女)
別名 血管運動性鼻炎 季節性アレルギー性鼻炎
本態性鼻炎
(原因不明の鼻炎という意味)
なし ケミカルメディエーター遊離抑制薬
ケミカルメディエーター受容体拮抗薬
Th2サイトカイン阻害薬
ステロイド薬
その他
英語 Vasomotor rhinitis
(略称:MVR)
allergy to pollen
pollen allergy
hay fever

 

寒暖差アレルギーの原因(東洋医学的な見解)

寒暖差アレルギー寒暖差アレルギーは花粉症の特徴と風邪の特徴を併せ持ちます。項(うなじ)が常に冷えていて、風邪の初期症状が慢性的に続いているような状態です。

風邪(初期)と比較すると、冷えは弱く、冷えの範囲も項のみで風邪(初期)のように背中に冷えが広がっていません。

 

喉に熱が発生することはなく、鼻に軽い熱が発生し過敏状態になります。こうした寒暖差アレルギーの人はよく観察すると手首が冷えています。

 

東洋医学で考える鼻炎は、鼻の問題ではありません。体の癖が鼻に影響して鼻炎を引き起こします。特に重要なのは冷えです。冷えのある場所で表れる症状が異なります。次の図は、寒暖差アレルギーを引き起こす原因となる冷えの典型例です。

 

 

つぼみ_寒暖差アレルギーの冷え

 

こうした冷えを自覚しているとは限りません。心当たりがあれば、温かい手で触れてもらってみてください。気持ちよく感じれば冷えている可能性が高いです。

 

冷えがあるということは、自分自身の体温を上手に調節できていないということです。外気や室温の変化にすぐさま対応できない体です。こうした状態では、少しの寒暖の差であっても体にとっては一大事です。寒暖差アレルギーによる鼻炎症状は、温かい環境から冷えた環境に変わった時に起こります。温風や日光を顔に浴びた場合も起こります。

 

自宅ケア

つぼみ_外関寒暖差アレルギーが疑われる人にまず試して頂きたいのは、睡眠時に手首を冷やさない工夫です。長袖を着用し、手首をしっかり保護をします。手首には寒暖差アレルギーと深く関わるツボ(外関)があるため、腕時計をせずに生活してみるのも一つの方法です。時に症状が軽くなります。

 

◎関連記事≫寒暖差アレルギーは手首のツボで対策しましょう!

 

鍼治療

寒暖差アレルギーは、鍼治療で改善できる症状です。ツボに鍼をすると血流が改善し体温が均一になっていきます。身体上の「寒暖差」がなくなると、寒暖差アレルギーによる鼻炎も消えていきます。体温を均一化し安定させるには、専門的な知識と経験が必要です。

 

当院では花粉症の治療と共に、寒暖差アレルギーの症例が数多くあります。自分で解決できない場合はご相談ください。週に1回程度の通院で改善していく見込みがあります。必要な回数は個人差がありますが、早い方であれば1~3回で症状の軽減を実感できます。

 

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