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花粉症の歴史

いつから花粉症はあるの?

スギ花粉症がいつからあったかは正確にはわかっていません。なぜなら風邪とよく似た症状が出て花粉症と鑑別する方法や概念がなかったからです。

 

一説には1565年にイタリアで花粉症のような症状が伝えられ、世界初と言われています。その後1873年に花粉症の同義語として用いられる枯草熱の原因が花粉であることが証明され、花粉症という名前が誕生しました。

 

 

 

花粉症の種類

世界に比べて日本には少し遅れて入ってきました。最初に確認されたのが戦後1961年にアメリカから持ち込まれたブタクサです。

 

ブタクサ以外の花粉もあるのではないかと、日本では花粉症の研究を進めて行きます。研究を進めていくことで様々な原因の花粉症が報告されるようになり、今では50種類以上あるとされています。

 

花粉症と言えば秋

夏花粉(ゴルフ場)1960年代、花粉症は最初に確認されたブタクサが主流でしたので花粉症といえば秋が一般的でした。しかし1980年代以降はスギ花粉症が主流となり花粉症といえば春というイメージへと変わっていきました。

 

その背景には戦争で焼け落ちた山に大量に植えられたスギが数十年という時を経てスギ花粉が爆発的に流行してきたからです。

 

「(スギ)花粉症」という名前は1963年に斉藤洋三さん(当時、東京医科歯科大学所属)によって命名されました。

 

世界の三大花粉症

世界的にみると、花粉症のシーズンはまちまちです。花粉症シーズンでみていくと、春:日本、夏:欧州、秋:米国となります。世界を点在する時は参考にされてください。

 

イネ科花粉症 主にヨーロッパ 家畜の飼料となるイネ科のカモガヤが原因となります。イギリスでは約20%の人が花粉症で、その数字は日本とほぼ同等の数字になります。
ブタクサ花粉症 主にアメリカ キク科の多年草のブタクサが原因となります。アメリカでは5〜15%の人が花粉症で、日本に入ってきた当初はマッカーサーの置き土産と呼ばれていました。
スギ花粉症 日本のみ 日本特有の花粉症です。最近では中国でも増えだしています。日本人の花粉症の方の約8割がスギが原因と言われています。
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